豆のようで芋みたい?世界三大健康野菜の【アピオス】を食べてみた!

2021/04/13
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。管理栄養士で食生活アドバイザーの、サンキュ!STYLEライターゆかりです。

みなさんは、『世界三大健康野菜』をご存じでしょうか?
野菜の中でも、ミネラル・ビタミン・食物繊維などを豊富に含んでいて、健康効果の高い成分を含んでいる【ヤーコン】や【キクイモ】がそれに当たるのですが、これらの名前を聞いたことがあっても、3つ目を知っている人は少ないのでは。


この記事では、世界三大健康野菜の【アピオス】を初めて食べた時のことについてご紹介します。アピオスの食べ方や活用方法など、知っていて損はない内容ですので、ぜひ読んでみてくださいね!

どんな野菜?

【アピオス】とは、北米原産のマメ科の植物で、アメリカホドイモの名でも知られています。栄養価の高さから「インディアンのスタミナ源」などと呼ばれていたのだとか。

見た目は、表面がざらざらしていてキウイのような、ふっくらとした形が芋のような感じですが、大きさはまちまちで親指よりも小さいサイズもありました。


実は、筆者が初めて【アピオス】を知ったのは地元作物を販売しているスーパーの店頭だったのですが、最初は「おいしいの?何これ?」というのが第一印象。見た目からは、まったく味が想像できませんでした。

そして、作物の説明書きを読んで、「なんかすごそう!食べてみよう!」という気になり、1袋20粒くらい入った【アピオス】を購入するに至ったのです。


栽培方法は、じゃがいものように食用となる【アピオス】自体が種イモとして土に植えられ、夏に花を咲かせた後、冬にかけて数珠つなぎに土中に実ります。

このように説明すると芋のような印象を受けますが、栄養価は
● タンパク質
● カルシウム
● 鉄
● 食物繊維
などが多いとされているので、芋よりも豆に近いといえます。

どうやって食べるの?

【アピオス】は、豆や芋と同じく生食には向いていません。
茹でる/蒸す/揚げる/炒める、などの方法で加熱してホクホクした状態で味付けをして食べるのが一般的。

皮は剥かずに、洗って加熱したら食べられます。
(写真は比較のため、片方だけ剥いてみました)

硬そうに見えるかもしれませんが、包丁で力を入れなくても半分にサクッと切り分けられますし、皮もやわらかいので口当たりを気にせずに食べることができましたよ。


ちなみに、我が家では塩茹でしてそのまま食べてみましたが、食べてみた感じが「豆なのか」「芋なのか」で個人差がありました。
一般的には、その中間や、栗やさつまいものようだという意見もあるようです。

食べやすい甘さとホクホクした食感が、見た目からは想像も付かないおいしさだったのですが、何よりも気に入ったのは独特の風味があること!
個人的には、芋でもなく豆でもない風味で、どことなく落花生を茹でた時に近いと感じました。
この風味が苦手でなければ、きっとおいしいと感じるはず!


他にも、ポトフで煮込んだり、茹でてサラダに添えたり、細長く切って多めの油で炒めて塩を振ってフライドポテトのようにして食べたのもおいしかったですよ。

食べる以外にも使えるの?

【アピオス】はつるを伸ばして育つ植物なので、グリーンカーテンとして利用することもできます。

2.5mくらいまで伸びるので、日差しの強い窓際に植えれば、暑さ対策にバッチリ◎
(写真は、ゴーヤのグリーンカーテンです)

夏にきれいな紫色の花を咲かせ、スミレのような甘い香りがするのだとか。
花はマメ科植物特有の蝶のような形なのですが、40個くらい密集して咲く様はゴージャス!
その上、花を摘み取って乾燥させればハーブティーのように楽しむことも◎


このように、丸ごと生活に取り入れられる【アピオス】、ぜひ探してみてはいかがでしょうか?



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
5歳女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。

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