コーヒーの飲むタイミング、間違えると危険⁉「カフェイン中毒」の確率を高めるNG場面とは?
こんにちは。コーヒーを飲むときはブラックでぬるめ派の、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。
仕事や家事の効率を高めるためや、休憩中にホッと一息ついてリラックスしたい時など、さまざまな場面でコーヒーを飲んでいるという人は多いのではないでしょうか?
そんなコーヒーですが、飲み慣れてくると気を付けたいのが「カフェイン中毒」と呼ばれる体調不良があらわれること。
この記事では、管理栄養士である筆者がカフェイン中毒でみられる症状と、その対策について紹介します。
コーヒーに含まれるカフェインの作用とは?
筆者の知人で、「最近急に手が震えて驚いた」という話を耳にしました。何があったのか詳しく聞いてみると、どうやらコーヒーが原因だったとのこと……
中枢神経に作用して眠気を覚ます、集中力を高める、疲れを軽くさせるなど、さまざまなメリットのあるコーヒーですが、それらは主にカフェインという成分によるもの。
カフェインは、摂取量が多くなると中毒症状を起こすことがあるのです。
中毒症状といっても薬物依存のような強力なものではないのですが、食欲不振、震え、興奮、頻脈、不眠、または猛烈な眠気などを感じたり、カフェインを摂らないと落ち着かなくなったりすることなどが挙げられます。
コーヒーを飲むべきでないタイミングとは?
知人の話に戻ると、10年以上も前から1日に缶コーヒーを2~3缶飲む習慣があったのですが、震えが現れた際もいつもと変わらない摂取量だったといいます。医療機関にかかったわけではないため原因不明でしたが、ほかにも経験者の声を聴いてみるとあることがわかりました。
それは、
・睡眠不足であること
・空腹時であること
・脱水状態であること
こういった状態の時にカフェインを摂った場合に、通常と同じ量であっても中毒症状が起こりやすくなったというのです。
あまり眠れていなくてお腹がペコペコ、さらには喉が渇いているにも関わらずコーヒーをグビグビ飲んでしまうと、普段問題がない人であっても体調が悪くなる可能性が考えられます。
おそらく、知人もこういった状況に当てはまっていたのではないかと思います。
毎日飲む量が増えるようになったら注意!
こういったことから、コーヒーを飲む際は、コンディションが良いタイミングを選ぶことをおすすめします。
手の震えでカフェイン中毒を疑い、水分を十分に摂ったり休養できたので大事には至りませんでしたが、人によっては症状が現れないまま摂取量が増えてしまうこともあります。
カフェイン中毒の症状が現れる量には個人差が大きく、それは年齢、肝機能、カフェインを分解する酵素の力の違いによるものといわれています。敏感に反応する人もいれば鈍感な人もいて、気づいたら毎日当たり前に1リットルも飲むようになっている人もいるほどなのです。
それくらい飲むようになると、今度は飲まないと不調に感じてしまうということに……
カフェインは中毒症状が出るだけでなく、大量摂取で命に関わることもあります。
「コーヒーがないと生活できない」と感じていたら、具合が悪くならないうちに徐々に少ない量に慣れていくことをおすすめします。
カフェインと上手に付き合おう!
コーヒーのメリットとデメリットについて紹介しましたが、飲むのを我慢する必要はありません。自分の体調の変化に敏感になり、各自で心地よく過ごせる量を見つけてコーヒーを飲むかどうかを選べばいいだけなのです。
カフェイン摂取の目安量だけにとらわれず、飲むタイミングや量について、この機会に見直してみてはいかがでしょうか?
★この記事を書いたのは・・・
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
年長の女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、地元のケーブルテレビの食育番組に出演しています。
食べること、料理すること、喋ることが好きです。