美味しいタケノコは鮮度が命!“ぶつぶつ(いぼいぼ)”チェックで選ぶのが正解◎

2020/05/06
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかりです。

少しづつ気温が上がり、ニョキニョキあいつが生えてくる季節がやってきました。
どこもかしこも、無人販売所やスーパーマーケットには「タケノコ」が並ぶように。

タケノコのお刺身、炊き込みご飯、わかめとタケノコの煮物やソテーなどなど・・・
美味しい食べ方がたくさんありますよね。
そんな春の名物「タケノコ」を、より美味しく食べるための選び方をご紹介します!

タケノコの種類はたくさんある

一口に「タケノコ」といっても、実は種類がたくさんあります。
「タケノコ」そのものは、竹の芽のことを指していて、芽が出て10日ほどで、私たちが知っている竹に成長するのだそう。
ものすごく成長スピードが早いため、地面にしっかり見えるくらいまで出たものは、すでに食べにくくなっていると言われています。
地面を足などで探って、ようやく出てくるくらいのものを見つけられると、エグミが少なく、やわらかいものが多いようです。
(↑これはメジャーな孟宗竹の場合です。品種によって収穫のタイミングは異なります。)

ですが、掘ってから数時間経つと、徐々にエグミが強くなり、米ぬかなどを使ったアク抜きをしないと食べられなくなってしまいます。

ちなみに、一般的に食べられているタケノコの品種には、
・孟宗竹(もうそうちく)
・真竹(またけ)
・姫竹(ひめたけ/根曲がり竹)
・四方竹(しほうちく)
・寒山竹(かんざんちく/大名竹)
・緑竹(りょくちく)
などがあります。

それぞれ、収穫できる地域が決まっており、北日本だけ、西日本だけなどの地域限定でしか見かけない品種も。
収穫時期にも幅があり、鹿児島県では11月から収穫が始まったり、品種によっては8月頃まで収穫できるものもあるようです。
1~2cmほどで収穫される細長い品種は、アクが少ないため、そのまま食べることもできるなど、タケノコにも様々なものがあるのです。

タケノコの風味や食感を楽しむなら「生」を選んで!

さて、そんなタケノコですが、みなさんはどのようにして食べていますか?

今は、皮むきや下茹でなどの面倒な手間を一切かけずに、水煮で真空パックされているものや、調味料も一緒になっていて、研いだ米に混ぜて炊くだけのものなど、便利な商品が沢山ありますよね。
手軽に楽しむのであれば、そういったものを利用するのが一番◎

ですが、風味や食感を楽しむのであれば、やはり収穫した状態のものを使うのがお薦めです。

ありがたいことに、我が家では採りたてのタケノコが手に入る環境なため、採って1~2時間のうちに調理することも可能です。
そうでない人も、せっかく生のタケノコを選べるのであれば、根元の“ぶつぶつ(いぼいぼ)”を必ずチェックすることで、より新鮮なタケノコを選ぶことができますよ!

こんな“ぶつぶつ(いぼいぼ)”が良い!

タケノコの根元にある“ぶつぶつ(いぼいぼ)”。
これは、タケノコの根が生えてくる部分で、斑点になっているところがポチっと膨らんで、少しづつ根に変わっていくものです。

そして、この部分の色を見ると、タケノコの鮮度が判断できるのです。
◆赤色 → 掘って時間があまり経っていない
◆紫色 → 少し時間が経ったもの
◆黒色 → かなり時間が経ったもの
この色の変化は、アントシアニンという色素が関係していて、掘られて地上に出てくることで酸素にされされ、酸化することでこのように色が変化するのです。

また、この“ぶつぶつ(いぼいぼ)”の大きさにも注目!
「大きい」よりも、「小さい」方が、アクが少ない目安になるからです。

旬のタケノコを楽しんで!

タケノコは、【穂先部分】は柔らかさと香り、【中心部分】は歯ごたえ、【根元近く】は甘さ、と部位によって異なる美味しさを楽しむことができる食材です。

通年利用できる加工品よりも、この時期ならではの美味しさを楽しめる「生」タケノコも、ぜひ味わってみてくださいね!


*品種や販売店によっては、ぶつぶつが取り除かれていることもあるので、その時は、穂先の緑色や、皮のつややかさと毛並みの良いものを選ぶのがお薦めです。


★この記事を書いたのは・・・
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
4歳女の子のママ。保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。

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