間違ったラップ選びで食べ物の劣化が早まる⁉知らなきゃ損する食品用ラップの違いとは
こんにちは。
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかりです。
みなさんは、食品用ラップによって、素材が違うことをご存じでしょうか?
単に値段が安いとか高いの違いではなく、実は性能にも大きな違いがあるのです!
それを知らずに保存することで、実は日持ちしていなかったなんて可能性も・・・
この記事では、できるだけ美味しく安全に食べられるよう、食品用ラップについて紹介していきます。
1.「ポリ塩化ビニリデン」素材
◆水分や酸素を通しにくい。耐熱温度140℃。
◆そのため、密閉して酸化・乾燥・臭い移りを防ぐ!
◆保存としてラップが推奨される場合は、この素材を選ぶと◎
一番扱いやすい反面、価格は割高。
切れやすいカット刃や、巻き戻り防止ケースなど、使いやすい工夫がされているものも。
2.「ポリエチレン」素材
◆酸素は通しやすい。耐熱温度110℃。
◆一番安価で、やわらかさを出すために使われる可塑剤が不使用のため「無添加ラップ」として売られているものも。
◆燃やしても有害物質が出にくいタイプで、環境にやさしい。
◆収穫後も、呼吸が続いている野菜や果物を包むときに◎
ラップ同士は引っ付きやすい性質があるので、大きめに引き出して、容器を底まで覆うようにすると密着性が改善されますよ。
3.「塩化ビニル樹脂」素材
◆伸びが良く、密着性が高い。耐熱温度130℃。
◆食料品店や飲食店ではよく使われていて、業務用はこのタイプが多い。
◆完全に水分を通さないわけではなく、酸素も通しやすいため、短期的な保存に◎
パック詰めでラップをかけられている肉や魚は、そのまま保存せずに、「ポリ塩化ビニリデン」素材のラップを掛け変えるすることで、日持ちUP!
素材ごとの違いを生かして使ってみよう!
意外と知られていないラップの違いをまとてみました。
この他にも、ポリエチレンと同じ環境にやさしい素材でありながら、より扱いやすいポリオフィレンという素材もあります。
(あまり比較すると、逆にわかりにくくなるため、今回は3種類をメインに紹介しました。)
値段だけで選んでいたり、なんとなく使っていたという人も、これを機に見直してみるのもいいかもしれないですね。
ぜひ、賢い使い方を知って、保存上手になりましょう!
★この記事を書いたのは・・・
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
4歳女の子のママ。保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。