【野菜漢字クイズ2】「赤茄子」と書くのは、どんな野菜?
こんにちは。
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかりです。
漢字検定準1級という資格と食の知識を生かして、みなさんに漢字から読み解く野菜の豆知識を紹介します!
さて、「赤茄子」と書く野菜とは一体、何でしょう?
ヒント1:夏野菜とされている
ハウス栽培を利用して、1年中出荷されています。
夏に流通量が増加するため、夏野菜として扱われていますが、実際には、高温多湿を嫌う性質から、春~初夏/秋~初冬に、旨味が増して美味しくなるといわれています。
(気にしたことがなかったため、筆者も知りませんでした・・・)
日差しが多く、乾燥気味の気候であるほど、甘味が増して栄養価もUP!
国内での主な産地は、熊本県・北海道・茨城県・愛知県となっています。
ヒント2:毒があるので観賞用だった
可愛らしい細い花弁の黄色い花を咲かせます。
(見かけたことがあるかも?)
筆者も今年、家庭菜園で育てていますが、花が付いている苗を植えて、5週間ほどで次々と収穫できるようになりました!
花の後には、緑色の丸い実がなりますが、実はそのままでは毒素を含んでいるのです。
熟して赤くなってくると、毒素が減ってきて食用として安全に利用できるようになります。
ただし、品種によっては、熟しても緑色のままのものもありますし、完熟で黄色や紫色に変わるものも。
原産地とされるアンデス地方から広まってすぐは、観賞用として育てられ、日本では「唐柿(とうがき)」とも呼ばれていました。
ヒント3:世界一食べられている野菜
そんな「赤茄子」も、いまや世界一の消費量を誇っています。
なんといっても有名なのは、イタリア料理!
サラダ、スープ、ソースに至るまで、この野菜はなくてはならないものになっています。
他にも、ギリシャやスペインなど、地中海を中心に特に消費量が多くなっています。
「赤茄子」が、どんな野菜だかわかりましたか?
正解は・・・
「トマト」でした!
ナスと同じ、ナス科の野菜で、一般的に熟すと赤くなることから、このような呼び方をされるのです。
他にも、「蕃茄」という漢字が当てられることも。
日本で一般的に食べられるようになったのは、明治に入ってから。
それまでは、トマトの青臭みや酸味が強い品種ばかりで、生食としてはほとんど出回っていなかったのですが、カゴメの創始者である人物が、欧米で利用されていたトマトソースに加工することで、身近な食材になっていたようです。
今でこそ、甘味が強く、生食が当たり前のトマトですが、品種改良を経て、今では国内だけで300品種もあるとか。
そして、某テレビ番組では、健康クイズの正解がほぼトマトというくらい、栄養価値も高いので、暑い夏だけではなく、美味しい時期のトマトも、ぜひ食べてみてくださいね!
★この記事を書いたのは・・・
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
4歳女の子のママ。保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。