茹で落花生の美味しさがハンパない!今が旬の落花生の品種ごとの食べ方はコレ!

2020/10/14
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかりです。
料理を作ることはもちろん好きですが、それ以上に食べることが大好き!

昨年、家族が友人からもらった落花生のおいしさに感動し、今年は家庭菜園に挑戦してみました。
大粒が特徴の「おおさまさり」が収穫できたので、それを食べた時のことと、落花生全体についてこの記事で紹介していきます。

落花生はナッツじゃない?

落花生は南米原産で、江戸時代ごろに日本へ入ってきたといわれています。
今でも、その当時の名残から「南京豆」と呼ばれることもありますが、「ピーナッツ」の方がなじみのある人も多いのでは。

豆?
ナッツ?

どちらなのか紛らわしい呼び名ですが、正解は・・・

『豆』です!

マメ科特有の花の形で、かわいらしいオレンジ色の花を夏ごろに次々と咲かせていきます。
そして、受粉が終わると、地面に向けて垂れ、そのまま潜り込んで土中に豆を実らせるのです。

なんとも不思議な生体の植物なんですよ。


ちなみに、日本食品標準成分表では、脂質が半分近くを占めることから成熟した落花生は「種実類」として、ごまやクルミなどと同じ種類に記載されています。
(未熟な落花生は、栄養価が異なるため「野菜類」に分類されています)


栄養成分としては、100gあたり約580kcal、カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄などのミネラルや、ビタミンE・ビタミンB1・ナイアシン・ビタミンB6・葉酸などのビタミンを含んでいます。
(※ カロリーは、炒り落花生を参照)

また、タンパク質や食物繊維も多く含まれていて、なかなか栄養豊富!
豆+ナッツのいいとこどりのような感じですね。

落花生の品種別おすすめの食べ方!

落花生の品種は、1600種以上もあると言われていますが、国内の最大産地の千葉県では主に5品種が作られているのだそう。

1. 千葉半立(ちばはんだち)
2. 中生豊(なかてゆたか)、
3. Qなっつ(きゅーなっつ)
4. 郷の香(さとのか)
5. おおまさり

煎ると美味しいのは1~3、茹でると美味しいのは4~5とされ、甘みの強さ/味の濃淡/粒の大きさ/見た目/収穫時期/収穫量/栽培のしやすさ、などにそれぞれ違いがあります。

一般的には、焙煎向きの1~3が市場に流通しているので、「落花生=炒ったもの」のイメージが強い人も多いはず。

筆者も、前職で千葉県に長期出張へ行くまでは、炒った落花生しか知らず(むしろ殻なしでおつまみや間食のピーナッツのイメージがほぼ)、初めて居酒屋のお通しで茹で落花生を食べた時はとても衝撃的でした…


茹でると落花生は食感がまるで変わるのです!

だから、今回育てた「おおまさり」を茹でて食べた時には、とても懐かしい気持ちに。


30分塩茹でした「おおまさり」は、ほんのりと甘みがあり、シャクシャクした食感が心地よく、不思議な歯ごたえで手が止まらい美味しさでしたよ!

まだまだある美味しい食べ方!

邪道だとは知りつつも、「おおまさり」を炒ったものも食べてみました。

食感は、水分が減るので塩茹でほどふっくら感はなく、ちょっとムニュっとした食感とシャクシャク感が入り混じったものへ変化。
これはこれで、他の食材では味わえない感覚で、銀杏に近い気がしました。


この他に、煮物に加えたり味噌煮にしましたが、どれも食感が料理のアクセントになって、旬ならではの食卓を楽しむことができました。

残りはすべて乾燥させている途中なので、ピーナッツバターにしてパンに塗ったり、大好きな沖縄料理のジーマーミ豆腐を作ってみようと思案中です。


落花生の旬は9~11月、それ以外の時期は乾燥させたものが出回っているようですので、ぜひ、茹でるのであれば生の落花生を、そして品種に合わせた調理法も試してみてくださいね!!



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
5歳女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。

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