メープルシロップは〇〇より優秀?相性のいい使い方とは?
こんにちは。サンキュ!STYLEライターで管理栄養士のゆかりです。
みなさんは、いつも甘味料に何を使っていますか?
上白糖が定番という人もいれば、甜菜糖、黒糖、蜂蜜、メープルシロップ、アガベシロップ、ココナッツシュガーなど、好みや考え方によって使い分けている人もいるかもしれませんね。
中でも、栄養価の高さでは、液体で使い勝手もよい蜂蜜が優れているイメージがありますが、実はメープルシロップもすごいんです!
この記事では、普段からメープルシロップを愛用している筆者が、メープルシロップの魅力と簡単な取り入れ方をご紹介します!
1. 栄養価
メープルシロップは蜂蜜と比べると、とろみがゆるく、低カロリーで優しい甘さが特徴。
蜂蜜が花の蜜をミツバチの酵素で分解して乾燥・濃縮させたものであるのに対し、メープルシロップはカエデの樹液を抽出して煮詰めたものが材料になっています。
メープルシロップには、カリウム・カルシウム・亜鉛・マンガンなどのミネラルが含まれ、亜鉛とマンガンは砂糖類の中で特に栄養価の高い黒糖よりも多いのです!
◆亜鉛:体内の酵素やタンパク質を構成し、新しい細胞を作る時に必要な栄養素。
加工食品やインスタント食品をよく食べていると不足しやすくなる。
<クエン酸・ビタミンC・植物性タンパク質と合わせると吸収UP>
◆マンガン:肝臓、膵臓、腎臓、毛髪などに存在し、骨を丈夫にする栄養素。
いずれも、体内の酵素の材料となって酵素の働きを活性化させることでエネルギーを作り出したり、骨や皮膚を健康に保ち、インスリンの働きをサポートするなどの役割があります。
この他、抗酸化作用を持つポリフェノールが67種類も含まれているというのも、メープルシロップの大きな魅力◎
活性酸素吸収能力(ORAC値)は、蜂蜜の2倍以上なのだとか。
2. 使いやすさ
メープルシロップは、開封前は常温保存できますが、開封後は要冷蔵!
蜂蜜のように低温下でも結晶化して固まることはないため、メープルシロップは常に液体状で使いやすさ◎
また、蜂蜜にはデンプンを分解する働きのある「ジアスターゼ」という熱に強い酵素が含まれ、カレー作りで加えるタイミングによっては、小麦粉のでんぷんが分解されてトロミの少ないさらさらカレーに仕上がってしまうことも…
対するメープルシロップには、その心配がないため好きなタイミングで加えても、トロっとしたカレーが作れます◎
3. 選び方
蜂蜜は加熱するほど風味や栄養素が低下するため、高品質なものほど製造過程で厳重に加熱時間が管理されています。
メープルシロップは、一定の糖度になるまで煮詰める工程が必ず入るため、それ以上加熱しても変化しません。
また、蜂蜜は花の種類によって、香り・酸味・コクなどに大きな違いがありますが、詳細な表示がなければ判別することができません。
メープルシロップは、色によってグレードが見分けられ、色が薄いものほど風味が穏やかで、濃いほどカラメル風味や植物っぽい香りのクセが強くなる傾向に。
(ゴールデン/アンバー/ダーク/ベリーダークのうち、国内ではアンバーが主に流通)
→ 黄金色のゴールデン or 琥珀色のアンバーを選べば◎
メープルシロップを活用しよう!
筆者のお気に入りは、子供用にジュースを切らせていた時にあり合わせで作ってみた【メープルドリンク】!
● メープルシロップ:小さじ2くらい
● レモン汁:小さじ1くらい
● 炭酸水:適量
これらをグラスに入れて混ぜれば、優しい甘さとスッキリした飲み心地のジュースが完成。
レモン汁のクエン酸やビタミンCが、メープルシロップのミネラルの吸収を高めてくれるというオマケ付きです◎
他にも、マリネに加える砂糖代わりや、生姜焼きのみりん代わりに加えるのもおすすめ!
特に、乳製品や和食と相性がいいので、参考にしてみてくださいね。
★この記事を書いたのは・・・
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
5歳女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。