お酒のお供や野菜不足にも食べるべき!【海苔】のすごい栄養とは?
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのゆかりです。
娘の海苔好きが高じて、我が家には海苔がいつも常備されています。
昔はお歳暮でもらっても価値がわからなかった筆者ですが、老舗の海苔屋のものを食べてから一変!
海苔の収穫が始まる11月から、加工されて年末に出回る初摘み(一番摘み)の新海苔が美味しい時期だからこそ、伝えたい海苔の魅力があります。
海苔は、手巻きずしやちらし寿司くらいしか使わないという人、必見!
この記事では、生活に役立つ海苔に含まれる豊富な栄養やさまざまな食べ方について紹介します。
海苔ってそもそもどういうもの?
私たちがよく目にする海苔には、焼き海苔や味付け海苔があります。
(同じく海苔という名前が付く青のりなどは、別の種類)
一般的にアマノリと呼ばれる、スサビノリを主に原材料として使われていて、洗浄・乾燥・成型・焼き上げると、パリッとした歯ごたえが特徴的な焼海苔に。
その表面に調味料を付けたものが、味付け海苔になります。
品質が良い海苔ほど、色が濃い黒色をしていて、光沢があります。
磯の香りが楽しめ、料理のトッピングなどに使われることも多い乾物食材です。
ちなみに旅館の朝食に供されるサイズは、8枚切り=全形1枚を8等分にした大きさ。
海苔のパッケージには、数量を「○枚切り×△枚」とした表記が多く見られます。
海苔はこんなに優秀!
一般的な焼き海苔は、水分量が3%未満になっていて、その分だけ栄養も凝縮されています!
主な栄養素は…
◆ タンパク質
「海の大豆」と呼ばれるほど、たっぷり。
40%以上を占めるだけでなく、必須アミノ酸という体内で作れない栄養も全て含んでいます。
◆ タウリン
魚介類に多く、栄養ドリンクにも配合される成分。
血中脂質を減らしたり、血圧を調整し、視力回復、心臓や肝臓の機能を高めるなど、いいこ尽くめの効果が。
◆ ミネラル
豊富なカリウム・鉄・ヨウ素以外にも、全てのミネラルを含みます。
(過剰摂取が心配されるヨウ素ですが、焼き海苔だけで140gまで許容範囲◎)
◆ ビタミン
β-カロテンは食品中トップクラスの含有量!
「海の野菜」と呼ばれることもあり、β-カロテン以外にも全てのビタミンを豊富に含んでいます。
◆ 食物繊維
40%近くも含まれ、満腹感を持続させたり、糖や脂質の吸収を抑え、ナトリウムの排出を促進する効果も。
※ 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
海苔はこうして食すべし!
動物性食品を中心に含まれるビタミンB12(貧血予防の効果あり)、
レバーや緑黄色野菜に多い葉酸(動脈硬化予防の効果もあり)、
新鮮な野菜や果物に多いビタミンC(美肌効果やストレス抵抗効果あり)、
などの栄養素も全て含まれるという万能な点が、焼き海苔のスゴイところ!
ただし、焼き海苔1枚は3gほどしか無いため、トッピングだけではあまり量を摂ることができません…
そこで、おすすめするのが次のような食べ方!
その①
ちぎって汁物の具にする。(味噌汁、コンソメスープ、ラーメンのスープなど)
→ 海苔に含まれるグルタミン酸などの成分で、うま味UP◎
その②
食パンの上にちぎって溶けるチーズと焼く。
→ 海苔の香ばしさUP◎
その③
和え物/サラダやパスタにちぎって合わせる。
→ +おひたし=海苔和えでうま味UP◎/+サラダ、パスタ=彩り&風味UP◎
こんな感じで、使えば和食洋食問わず使うことが可能。
1食1枚だとしても、毎食違う使い方をすれば、1日に数枚食べれそうですね!
食卓にもっと海苔を取り入れよう!
一番手っ取り早く海苔をたくさん食べる方法としては、海苔の佃煮があります。
通常は生海苔を使って作られる佃煮ですが、湿気ってしまったり味がイマイチな焼き海苔を美味しくする方法として人気の食べ方でもあるんですよ。
焼き海苔10枚をちぎり、水200ml、めんつゆ50ml、みりん50mlで煮詰めるだけ、という簡単な作り方になっているので、海苔が余っているときなどに取り入れてみては?
(作り置きは1週間を目安に食べてくださいね)
ごはんのお供としてだけでなく、ぜひ新しい食べ方にも挑戦してくださいね!!
★この記事を書いたのは・・・
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
5歳女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。