【野菜漢字クイズ8】「竜髭菜」と書くのは、どんな野菜?
こんにちは。
サンキュ!STYLEライターで、管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかりです。
漢字検定準1級という資格と食の知識を生かして、みなさんに漢字から読み解く野菜の豆知識を紹介します!
さて、【竜髭菜】と書く野菜とは一体、何でしょう?
ヒント1:見た目が似ている?
【竜髭菜】に使われている竜は、想像上の生き物です。
中国では、竜は皇帝のシンボルとされるほど神聖な生き物で、口元に長いひげ(髭)を蓄えているのが一般的なイメージ。
春になると天に昇ると言われていて、これらのことからも【竜髭菜】と共通する点がいくつもあります。
ヒント2:食べるのは茎の部分
野菜は、
・ 実を食べるもの
・ つぼみ(若芽)を食べるもの
・ 茎(若茎)を食べるもの
・ 葉を食べるもの
・ 根を食べるもの
に大きく分けられます。
そのうち【竜髭菜】は、たけのこと同じく、茎を食べる野菜に当たります。
(正確には、わずかに葉も含む)
一見すると、ニョキニョキと土から生えてくるので、芽を食べていると思っている人もいるかもしれませんね。
ヒント3:やわらかく食べるコツは「早さ」
【竜髭菜】の根元に近い部分は、皮が硬く、筋張っていることから、剥いて食べるのが一般的。
できるだけ食べやすいものを選ぶポイントとしては、
◆ 細いものより太いもの
◆ 穂先までまっすぐ揃っているもの
◆ 穂先がギュッと締まっているもの
◆ 切り口が乾いたり変色していないもの
を選ぶと、みずみずしくてやわらかいことが多いですよ。
入手後は、できるだけ早く(可能であれば当日中に)下茹でをしておくのも大切!
【竜髭菜】はとても成長が早く、1日で20cm成長することもあるので、保存中も上に向かって伸びようとして栄養や消費されてしまいます。
さて、そんなエネルギーをたくさん持っている、竜の髭のように上へ向かって長く伸びる野菜とは、何でしょうか?
正解は、「アスパラガス」でした!
アスパラガスは、たけのこと同じように、地下茎で広がり地上にいくつも茎を伸ばしていきます。
食用になるのは大部分が若い茎で、側面の所々に三角形に付いているのは、“はかま”と呼ばれる退化した葉。
収穫せずに放っておくと、最終的には1.5mほどの高さまで伸び、細い茎を無数に広げてふんわりとしたミニチュアの木のような姿に変わり、オランダから伝わったこととその様子から、和名では「オランダキジカクシ」と呼ばれているのです。
とにかく、アスパラガスは鮮度が落ちやすいので、早めに炒めたり茹でておくことで、やわらかさをキープしつつ、美味しさを逃しにくくなります。
(時間が経つほど水分が抜けて、筋が硬くなるのだとか)
また、うま味成分&疲労回復効果のあるアミノ酸の一種「アスパラギン酸」を含んでいるので、切り口からなるべく流れ出さないように、茹でる場合は切らずに長いまま、がおすすめですよ!
硬さが気になる時は長く加熱するよりも、小さく小口切りにすると繊維を断ち切れるので食べやすくなります。
ぜひ、試してみてくださいね!
★この記事を書いたのは・・・
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
5歳女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。