【野菜漢字クイズ10】「和蘭三葉」と書くのは、どんな野菜?
こんにちは。
管理栄養士&食生活アドバイザーで、サンキュ!STYLEライターゆかりです。
漢字検定準1級という資格と食の知識を生かして、みなさんに漢字から読み解く野菜の豆知識を紹介します!
さて、「和蘭三葉」と書く野菜とは一体、何でしょう?
ヒント1:セリ科の野菜
「和蘭三葉(オランダミツバ)」は、セリ科に含まれる野菜です。
セリ科には、香りの強いものが多く、葉の形が針のような細さをしたものが集まっていたり、大きく切れ込みが入っているものが多くあります。
有名な野菜には、
● にんじん
● みつば
● せり
● あしたば
● パセリ
● フェンネル
● パクチー
などがあります。
「和蘭三葉」も含め、良く似た葉の形をしています。
これらを葉っぱだけで見極められたら、なかなかの“野菜ツウ”と言えますよ。
ヒント2:アロマテラピー効果
セリ科の野菜は、香りの強さから、ハーブや香辛料として使われるものもあります。
「和蘭三葉」にも特有の香りがあり、アピインという香り成分には、イライラを鎮めてリラックスさせてくれる効果が有名です。
さらに、頭痛や不眠を和らげてくれるという、なかなか優秀な香りなのです。
すでに古代ギリシャや古代ローマ時代には、鎮静・整腸・強精作用のある薬や香料として利用され、万能薬として扱われていたのだとか!
「和蘭三葉」の種から抽出した精油をアロマテラピーとして日常に取り入れることもできますが、「和蘭三葉」そのものを刻んだり、天日干ししたものをガーゼに包んで利用する方法も。
硬い筋などの捨ててしまう部分だけでも利用価値があるので、入浴剤として活用するのもおすすめです。
ヒント3:洋風スープの引き立て役
「和蘭三葉」は、葉や茎をそのままサラダとして食べることもできますが、煮込みやスープに使うことで肉の臭み消しに役立つというメリットも!
ヨーロッパでは、ポトフやシチューの風味付けとして欠かせないブーケガルニと呼ばれる、ハーブと一緒に束にしたものによく使われています。
茎よりも葉に近い方が香りが強く、葉の部分だけを使うことも多いのだとか。
少し苦味があったり、独特の香りがあるので、好き嫌いはハッキリわかれる野菜と言われていて、人によっては、大人になるまで口にする機会がないという人もいるかも。
さて、そんな「和蘭三葉」とは、何の野菜のことでしょうか?
正解は・・・
「セロリ」でした!!
日本には、豊臣秀吉の頃に伝わったとされていますが、当時は香りが強い品種であったことから受け入れられず、結局、戦後になってから洋食文化の発展に伴って、一般的な食材になったと言われています。
調理の時にセロリの筋を剥くのがひと手間、と思っていたのですが、薄く輪切りにすれば剥かなくても気にならないことも!
◆ 葉が黄色くなっていないもの
◆ 茎が分厚いもの
◆ 茎の筋がくっきりとしているもの
◆ 断面に空洞がないもの
これらをポイントに選ぶと、おいしいセロリが見つかりますよ!
入手したらすぐに葉と茎を切り分けると、鮮度を保ちやすくなります◎
魅力の詰まったセロリ、少しでも味わう機会を増やしてみてはいかがでしょうか?
★この記事を書いたのは・・・
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
5歳女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。