その使い方、実はキケン⁉電子レンジでやっちゃダメなこと【5選】

2021/01/22
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。
最近、新しくオーブンレンジを購入した、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。

ほとんどのご家庭にある電子レンジ、メーカーや機種が違っても、なんとなく使えてしまうため、取扱説明書をじっくり読む人は少ないのでは?

筆者もその一人ですが、今回は自動モードの庫内温度を知りたくて取扱説明書を開いてみたところ、普段当たり前に使っている方法が、実は危険な使い方であることが判明!
(金属や卵以外にも、たくさんのNGが…)

最悪、発火したり故障の原因に繋がる可能性があるため、改めて認識する必要があると強く感じました。


この記事では、安心して電子レンジを使い続けるために知っておきたい、注意点&対処法をご紹介します。

1. 蓋付きの容器

電子レンジは、マイクロ波を当て、水分を振動させて温める調理機器。
作り置きや買ってきたものを温めたり、ボタンを押すだけの便利さで、今や9割以上の家庭に普及しているのだとか。

そんな電子レンジですが、加熱中に容器の蓋が飛んだり、変形したことはありませんか?
水分が温まるだけでなく、蓋をして密閉された空気も温まることで膨張し、破裂する危険があるのです!


蓋付き容器を利用する場合は、

◆ 蓋を外してかぶせておく

◆ 圧力調整機能のバルブ付き容器を使う

と安心ですよ。

2. 一部のプラスチック、メラミン素材など

油分が少なく水分がほとんどであれば、食品が温められても100℃程度までしか温度は上がりません。

ところが、油分が多い食品の場合、加熱時間によっては150℃以上になることも…
素材によっては耐熱温度を超えてしまい、溶けて変形してしまう危険性が!


注意すべき素材は、

 ×: ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)などのプラスチック
 ×: メラミン樹脂(MF)、フェノール樹脂(PF)、ユリア樹脂(UF)
といったもの。

( )内は、略記号として容器の裏面などに印字されていることがあるので、見かけたら電子レンジでの利用は避けましょう。

とくに、樹脂系のこれらは、ガラスや陶器などと違って、マイクロ波を吸収して発熱する性質があり、発煙・発火の可能性が高いので要注意!!


また、ポリプロピレンと表示されているお弁当箱などであっても、
 ×: AS樹脂(アクリロニトリル・スチレン樹脂)など
の耐熱性の低いプラスチックが蓋に使われていることがあります。


◆ 耐熱性のある素材なのかを確認する

◆ 注意表記を確認する

◆ ポリメチルペンテン(PMP)、シリコン樹脂(SI)製を選ぶ

と安心ですよ。

3. 水分の少ないもの

電子レンジでは、食品の水分が少ないと、わずかな水分に加熱が集中してしまい、水蒸気が数100℃に達する可能性があるのだとか。
(液体の水と異なり、気体の水蒸気は非常に高温になり、焦げや発火の可能性があります)


特に、じゃがいも・さつまいも・にんじん・かぼちゃ・ごぼう・パン・ごはんなどの食品を温める時は、

◆ 表面を水で濡らしたり水分を付着させる

◆ 必要以上に加熱を続けない

ように注意しましょう。

4. 油分や砂糖が多いもの

水蒸気同様、油や砂糖も非常に高温になります。

油分を多く含む唐揚げ、餃子、天ぷら、生クリーム/砂糖を多く含むカラメルなど、温める際は要注意!


耐熱温度が高い容器であっても、油分や砂糖を多く含む食品を温める場合は、溶けたり変形する可能性があります。
容器だけでなく、ラップが触れている場合も同じ危険があるので、

◆ 少し深さのある耐熱容器に入れ、ふんわりとラップが当たらないようにかける

ようにしましょう。
また、長時間加熱しすぎると、高温によって発火・発煙などが起こる可能性もあるため、

◆ 温めすぎない

ことにも注意が必要!
(自動温めモードなども、長時間に設定されることがあるので気を付けてくださいね)


食品ラップは素材によって耐熱温度が違いますが、いずれも直接触れる場合は溶ける可能性があるので、上記のような対応をおすすめします。

5. 少量のもの

意外と知られていないのが、ほんの少しを温める場合!

筆者も先日、小鉢程度の冷凍オクラを解凍しようと温めたところ、一部が焦げてしまいました…


100g未満の食品の場合、含まれる水分も必然的に少なくなりがち。
火花が散ったり、食品の細い部分などにマイクロ波が集中して焦げる可能性が!


◆ 温める食品の量を増やす

◆ 水分を吹きかけて追加する

ようにしましょう。

安全に電子レンジを利用しよう!

便利な機械も、使い方を間違うと取り返しの付かないことに…


もし、発火や発煙した際は、

◆ すぐに扉を開けない

◆ 「とりけし」などで停止させ、コンセントからプラグを抜く

◆ 換気をして吸い込まない

といった対応が求められます。
起こらない前提でお伝えしておりますが、もしもの場合、少しでも安全を守れるよう、この記事の内容を参考にしてもらえたら嬉しいです。



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
5歳女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。

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