捨てられない夫と捨てたい妻。
こんにちは、整理収納アドバイザー兼サンキュ!STYLEライターのkaehalonです。
片付けとはモノをあるべき場所に整えて収めることを言います。
片付けることと、捨てることは本来全く別のことなのですが、片付けは不要なモノを取り除いていくというアクションがその過程で発生するため、片付けられないことと捨てられないことは非常に密接な関係にあります。この密接な関係ゆえに、捨てることを是とするか、しないかで考えが対立してしまうことも!?
捨てられない夫と捨てたい妻に分けてご説明したいと思います。
捨てられないと片付けられないの違い
捨てられない夫はまず捨てられないことを、悪いことだとは思っていません。なぜならモノを大切にするのは良いことだと思っているからです。
反して捨てたい妻は、捨てられない夫がなぜ使いもしないモノ、また綺麗に並べて飾っているならともかく大切にもしていないモノを捨てられないのかが理解ができません。
この思いのすれ違いが起こるのは、捨てることへの価値観の違いによるものです。
「片付けをするのは良いこと?」と尋ねた場合、悪いことと答える方はいないのではないかと思います。では「捨てること」はどうでしょうか?「捨てるのは良いこと?」と尋ねた場合、「条件付きで良い」と答えるか「悪い」と答えるという結果になるのではないかと思います。
捨てたい妻からすると、使っていないものや古びたものは捨てれば良いのにと思うのですが、捨てられない夫からすると、思い出があったりまだ使えるのにどうして捨てようとするんだろう?というような具合です。
捨てられない夫は本当に何も捨てないのか?
ここで1つ考えて欲しいのが、捨てられない夫は何1つモノを捨てられないのか?という点です。もしゴミでさえも捨てられず、妻がこっそりバレないように少しずつモノを捨てているのだとすればそれはもう病気です。ほっておけば家は「ゴミ屋敷」まっしぐらになるでしょう。
しかし、そうではなく、捨てたい妻から見れば足りていなくても、捨てられない夫の基準でモノが捨てられているのだとすれば、それは捨てられない夫の捨てても良いものへの基準と価値観なのです。
捨てられない夫への処方箋
捨てられない夫の価値観を変えるのは非常に困難で時間がかかります。とはいえ、子どもの為にも家族の為にももう少し使っていないモノを減らしてもらいたい!という思いもありますよね。
そんな時に試してみて欲しいのが、捨てられない夫の観察です!捨てない時ではなく、捨てる時にだけ着目して観察をし、捨てたい妻からしたら本当にビミョ〜な捨てられない夫の捨てる基準を見つけ出してみて下さい。
捨てられない夫が1つでもモノを捨てていたり、整理して手放してくれているのを見たら、「整理してくれたのね!」「捨ててくれたのね!」とそれがあなたからしたら当たり前のこと(例えばゴミを捨てているだけ)だとしても、相手のしていることをそのまま伝えてあげるを観察しながら続けてみて下さい。
捨てられない夫は、モノに思い出や感情を重ねる優しい心を持っているがゆえに捨てられないのかもしれません。モノを捨てるのではなく、お金に変えて家族のために使う、喜んでくれる人に渡してあげるなど、役に立って誰かが喜んでくれているということを何かを手放す場合には積極的に伝えてあげるようにしてみて下さい。
手放す=捨てるというアクションは同じでも、捨てられない夫の価値観に合わせて進めてあげて下さい。
まとめ
片付けられないと捨てられないの違いと、試してもらいたい捨てられない夫への処方箋をお伝えしました。
片付けられない夫がいた場合は、短い動線の収納場所、簡単に出し入れできる収納方法などで解決策を見いだします。捨てられない夫がいた場合は、夫の捨てる時の行動、状況、決断までの時間の観察という内面的な部分から始まります。
捨てられないことは問題ですが、何でも捨てることが良いわけではありません。捨てるではなく、仕分けるを基本にして、見えない場所に置いて、時々もう捨てても良いか聞いてみるのも良いと思いますよ。
■この記事を書いたのは・・・kaehalon
整理収納アドバイザー兼サンキュ!STYLEライターで小学3年生の双子の女の子、2歳の男の子の3人の子どもをもつワーママです。忙しい毎日を心地よく過ごすために、時短家事、収納、片付け、お気に入りアイテムなどについて発信しています。