転勤族でも子持ちでも仕事がしたい。悩んだ末にたどり着いたフリーランスという働き方

2021/10/13
  • ライター。転勤族の夫、3歳0歳の姉妹と暮らす。「わたしが楽する暮らし方」をモットーに記事を執筆。 もっと見る>>

転勤族の妻で2児のママ、サンキュ!STYLEライターのしばです。
仕事ってお金のためにするものではあるけれど、自分らしく生きていくために必要なもの。
でも、どうすれば自分にフィットした仕事を見つけられるのだろう?
新しい働き方への第一歩として、今回は試行錯誤なわたしの仕事の話を振り返ってみようと思います。

わたしの人生、一生家族のお世話で終わっちゃうの?

新卒から3年勤めた会社は全国規模で、結婚を報告した際に上司には夫の勤務地に異動する方法を勧めてもらっていました。
正社員という安定してお給料をもらえる立場を手放すのは惜しい・・・。でも悩むうちに、「お金以外に魅力を感じていない」という自分の本心に気がついてしまったのです。
結局は仕事を辞め、専業主婦として新生活をスタートさせることにしました。

自分のやりたいことも分からないまま一応ハローワークにだけは通い、就職先が決まる前に長女を妊娠。つわりが悪化したこともあって、仕事は一旦保留にして出産に専念することに。
無事に出産を終えた後には、慣れない育児に一人で悩む、孤独な生活が待っていました。
周りに知り合いもなく、夫に相談してもどこか他人事。赤ちゃんと夫の世話で1日が終わる日々に、「わたしの人生、このまま人のお世話で終わっちゃうのかな?」と悶々としていました。
周りは結婚後も仕事を続けている人ばかり。一人置いていかれるようで、漠然と不安と焦りを感じていました。

誰かと繋がりたい。夫と対等になって、ちゃんと話を聞いてほしい。わたしの人生を諦めたくない。そんな気持ちの積み重ねが、最終的に「仕事をしたい」という強い願いに変わっていったのだと思います。

働きたい!けれど、子どもの預け先がない・・・

働きたい!という気持ちがあっても、仕事よりも子どもの預け先を見つける方が難しいと悩むママは多いですよね。
わたしが住んでいた地域も保活激戦区で、フルタイム共働きでも保育園への入園が難しい場所。就職活動をしようにも、子どもの預け先が全く見つからない状態でした。
さらに、平日夫は仕事で帰りが遅く、子どもの世話は全てわたしに丸投げ。保育園に入れたとしても、育児に理解ある職場を見つけて、子育てと家事と仕事を一人でやりくりしていかなくちゃいけない・・・。考えただけで目眩がしそうな現実を知れば知るほど、「仕事をしたい」というエネルギーはしぼんでいきました。

だけど、ここで諦めてしまったら、きっと後悔する。
そう思ったわたしは、ノートに気持ちを書き出して「仕事をする目的」を真剣に考えてみることにしたのです。
もちろんお金のためもあるけれど、1番は妻でも母でもない時間をもつことで、家族と笑顔で過ごせるようになりたいから。
じゃあ、外に出ることにこだわらず、今家でできることをやってみたらどうだろう?

そう発想を変えて、試してみたのが「Webライター」という働き方でした。

自分の「これはできるかも」を発信してみたら、新しい道がひらけた!

子どもの頃から作文や弁論が得意だったことを夫に話してみたら、教えてもらったのが「クラウドソーシング」というサービス。インターネット上で「仕事をして欲しい側」と「仕事をしたい側」をマッチングするもので、調べてみると文章を書く「ライター」という仕事があることを発見。
最初は「こういうのってなんか怪しい・・・」「特別な才能や経歴がないとできないんでしょ」と疑いまくっていたんですが、ネットで調べるうちに主婦の方や未経験の方でも利用していることを知って、「試しにやってみよう!」と一念発起。恐る恐る「ランサーズ」や「クラウドワークス」といった有名サイトに登録し、仕事をやってみることにしました。

相変わらずのワンオペ育児だったので、早朝4時に起きて、家族が起きる前にせっせと文章を書き始めました。執筆を続けているうちに、継続的なお仕事を任せてもらえるようになったり、新しい仕事先ができたり・・・と、少しずつ仕事が増加。
正直、時給換算するとげっそりするくらいしか収入はなかったです。それでも、自分でゼロから収入を生み出せたことや、自分のした仕事に人から反応が返ってくることで、家の中では感じられなかった達成感や、ウキウキした気持ちを久しぶりに感じることができました。

次女を妊娠し再びつわりに倒れ、仕事は一旦お休みすることにはなりましたが、「仕事の糸口は自分で見つけることができる」ということを実感できたのは、いい経験だったと思います。

思い込みを手放したら、新しい働き方が見えてきた

実はこの10月、次女が1歳になるのを機に、新しい一歩を踏み出すことにしました。
それは、子ども達を保育園に預けて本格的に働くこと!無理だと諦めていた保育園入園ですが、なんと6月末に引っ越した先で、姉妹揃って保育園に入れることになったのです。ダメ元でも保活をしてみたら、すんなり保育園が決まってびっくり。

「仕事=とにかく就職」と思っていたけれど、自分の「こうなりたい」をベースに仕事を考えてみたら、フリーランスという新しい働き方が見えてきました。
わたしのキャリア模索はもう少し続きそうですが、この紆余曲折の先に自分が「これだ!」と思える世界が育つことを願っています。

◆記事を書いたのは…しば
転勤族の夫と、3歳0歳の姉妹と暮らす。元銀行員。主婦として家事や子育てに励む傍ら「ありのままで居心地のいい暮らし」をテーマに記事を執筆。お金や時間のやりくりが得意。

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