家計簿が続かないのには理由があった!ママFPが伝授する『無理なく家計簿を続けるコツ』

2024/12/02
  • ライター。転勤族の夫、3歳0歳の姉妹と暮らす。「わたしが楽する暮らし方」をモットーに記事を執筆。 もっと見る>>

こんにちは、サンキュ!STYLEライターのしばです。転勤族の夫、2人の娘(6歳4歳)と暮らしながら、暮らしをラクに楽しく回す工夫を発信しています。

「貯金したくて家計簿を始めたけれど、全然続きません…」とお悩みの方、意外と多いのではないでしょうか?

無理なく家計簿を続けるためには、続けられない理由を知ることが重要です。

この記事では、FP資格者の私が「家計簿が続かない主な理由」と「家計簿が続かない→無理なく続く!に変えるコツ」をご紹介します。

家計簿を続けられないのはなぜ?

家計管理をしようと家計簿をつけ始めたけれど、なぜか続けられない…。そう悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

わたし自身、結婚してすぐに手書きの家計簿をつけ始めたはいいものの、長続きせずに悩んでいたひとり。

今から思えば当然なのですが、なぜ続けられないのかという原因を分析しないまま、ただやみくもに家計簿を続けようとしたからこそ、いつまでたっても継続できなかったんですよね。

家計簿を続けられない→無理なく続く!に変えるには、「家計簿を続けられない理由」を分析することがなによりも大切なのです。

家計簿を続けられない5つの理由

では、家計簿が続かないのにはどんな理由があるのでしょうか?

考えてみると、家計簿を続けられないのには以下のような理由がありました。

【家計簿が続かない5つの理由】
1. 家計簿をつける時間がない
2.費目分けが難しい
3.完璧を目指しすぎる
4.目的もなく家計簿をつけている
5.単純にめんどくさい

【家計簿が続かない理由①】家計簿をつける時間がない

いざ家計簿をつけようと思っても、その「時間」を確保できなければ、続けられません。

空いた時間に家計簿をつけようと思っていても、日々の家事に子どもの世話に…と目の前のやるべきことに追われているうちに、1日はあっという間に過ぎていくもの。

気づけば未記入のレシートは山盛りに。そうなるとさらに家計簿をつけるのが面倒になって、そのまま挫折…というパターンも多いです。

【家計簿が続かない理由②】費目分けが難しい

「食費」「日用品」「美容費」「交際費」などなど…。

市販の家計簿をみると、これらの「費目」がズラリと並んでいますよね。だからこそ「費目」と「金額」は常にセットで家計簿に記録するのが当然と考えている方が大半だと思います。

が、しかし。実はこの細やかな「費目」分けが、家計簿を続けられない原因になっているんです。

きっちり費目分けしておいた方が見直すときに分かりやすいのでは?と思いきや、家計簿をつけるときには大きなハードルに。

例えば「子どもの誕生日ケーキは食費?それともイベント費?」「保育園の申し込みに必要な書類のプリント代は何費になるの?」など、どの費目を選ぶべきか迷うシーンは多々あります。

そうしているうちに、家計簿をつけることそのものが苦痛に感じてしまうのです。

【家計簿が続かない理由③】完璧を目指しすぎる

家計簿をつけていると、「きちんと記録してきたはずなのに、なぜか数字が合わない!」ということがあります。

せっかく時間をかけて頑張ってきたのに、記録の数字とお財布の中身がずれてしまうとイライラ、モヤモヤしますよね。

私も数字のズレにイライラして、「私にはお金の管理は向いていない!無理!」と投げ出したことがあります…。

また、赤字が続いてしまったり、体調不良や多忙などで記録できない日が続いたりしてモチベーションを失い、家計簿そのものをやめてしまうということも。

「完璧にしたい」という思いが強すぎると、家計簿を挫折する原因になってしまうのです。

【家計簿が続かない理由④】目的もなく家計簿をつけようとしている

はっきりとした目的もなく、ただ「家計簿をつけた方がいいらしいから」と家計簿をつけ始めても、長続きはしません。

「記録をつけることそのものが楽しい!」という人は別ですが、そうでないのなら「なんのために家計簿をつけるのか」「どうして家計簿をつける必要があるのか」を自分のなかで明確にしておくことが重要です。

明確な目的や必要性を感じないまま家計簿をつけようとしても、日々の忙しさを言い訳につい記録を先延ばしにしてしまい、あっという間に家計簿から遠ざかってしまいます。

「何にどのくらいお金を使っているか知りたい」「無駄遣いを見つけて家計を小さくしたい」など、家計簿をつける意義や目的を事前にはっきりとさせておきましょう。

【家計簿が続かない理由④】単純にめんどくさい

ここまで色々と理由を述べてきましたが、正直言って家計簿をつけるのは、めんどくさい作業です。

買い物するたびにレシートをもらい、それを記録し、月末に収支が黒字で収まったか計算する…。地味で達成感もなく、しかも楽しいとはいえない作業の繰り返しなので、めんどくさいと感じても仕方のないことだと思うのです。

人は誰でもラクをしたいし、めんどくさいことはなるべく避けたいもの。そうした思いから、家計簿を挫折してしまうのです。

そもそも家計簿は必要?つけないとダメ?

ここまで家計簿が続かない理由を解説してきましたが、そもそも家計管理に家計簿は必須なのでしょうか?

その答えは…NO!

家計簿はあくまで「何にいくらお金を使ったか」を記録したものに過ぎず、家計簿をつける=お金が貯まるというわけではありません。

正直なところ、自分や家族の収入内でうまく暮らしを回せているのなら、家計簿は必要ないんです。

ただ、我が家の1年間の収入、支出額、貯金がいくらあるのかなど、具体的な数字を把握していないまま生活しているという人も多いのではないでしょうか。

どんぶり勘定のままでは、家計が黒字なのか赤字なのかどうかも分かりません。まずは1ヶ月だけでもいいので支出を記録し、「何に・いくらお金を使っているのか」をチェックしてみましょう。

家計簿が続かない→無理なく続く!に変えるコツ

「できるだけラクに家計簿をつけたい!」

そう思う方におすすめなのが、家計簿アプリ!ふと思いついたときに記録しやすく、また収支計算なども自動で行ってくれるので、計算が苦手な人でもラクに家計簿をつけられます。

わたしは数年前から「Zaim」というアプリを使っていますが、使い勝手がいいように費目や色分けを以下のようにカスタマイズしています。

初期設定だとカテゴリごとに色分けしてありますが、色が多すぎると逆に見づらくなるので要注意。

我が家では「固定費」「生活費」「子ども費」「特別費」とカテゴリを大きく4つに分けて色分けしています。

また記録するときにも、「食パン120円」と買ったものを細かく記録せず、レシート1枚ごとに「食材まとめ買い 8,500円」とまとめて記録するように。

なるべく記録や手間を減らせるように工夫しておくと、家計簿を続けやすくなりますよ。

家計簿が続かなくてもOK!自分にあった方法を見つけよう

今回は家計簿を続けられない理由について解説しました。が、先ほど述べたとおり家計管理に家計簿は必須ではありません。続けられないからといって、自分を責めなくてOK!

ただ、家計簿をつけることで、お金の使い方を見直しやすくなるというメリットもあります。

忙しいママにおすすめなのが、家計簿アプリ。スマホがあればいつでもどこでも記録や見直しができ、自動で計算もしてくれるので、忙しい毎日でも無理なく続けられますよ。

自分に合った方法を探して、無理なく家計管理を続けていきましょう〜!

◆この記事を書いたのは…しば
転勤族の夫、2人の姉妹(保育園児)と賃貸マンションに暮らす。毎日をよりラクに、より楽しく回す工夫を考えるのが得意。千葉、宮城と住まいを変えながら、Webメディアを中心に執筆活動を行っている。

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