これを知らねば大赤字!?FPママの黒字家計に欠かせない「特別費予算表」の作り方
こんにちは、サンキュ!STYLEライターのしばです。転勤族の夫、2人の娘(6歳4歳)と暮らしながら、暮らしをラクに楽しく回す工夫を発信しています。
特にお金を使っているつもりはないのに、気づけばいつも赤字になる…。その原因は、「特別費」にあるかもしれません。
1年のうちにどこかで支払うお金=特別費を事前に予測しておけば、細かく管理しなくともやりくり上手に。
この記事ではFP資格を持つ私が、黒字家計を作るために欠かせない「1年間の特別費予測」の方法をご紹介します!
知らなきゃヤバイ!?黒字家計に特別費が重要な理由
「たいしてお金を使っているつもりはないのに、気づけばお金が減っている。なんで?」
「節約しているのに、なぜか赤字が続くんですが…」
そんな悩み、実は「特別費」のせいかもしれません。
特別費とは、1年のうちのどこかで支払うことが予想される支出のこと。たとえば固定資産税などの税金、サブスクリプションの年会費、帰省や旅行の費用、子どもの入学金や部活の合宿費用などが、特別費にあたります。
実は、毎月出ていく支出と特別費のボリュームはほぼ同じ!ですが、支出額が大きいわりに把握しづらいせいか、スルーしている方が多いんですよね。
家計を黒字に保つためには、「特別費」を見過ごすわけにはいきません!事前にいつ・いくら支出するかを予測して、資金を準備しておきましょう。
突然の出費に慌てない!「特別費予算表」の作り方
では、ここからはわたしの特別費との付き合い方をご紹介していきます。
私が特別費と上手に付き合うために、使っているのが「1年間の特別費予算表」。昨年の実績をもとに、何に・いくら特別費がかかるか予想し、それをもとに毎月の予算を考えたり、ボーナスの配分を考えたりしています。
【特別費予算表の作り方】
1. 表の枠組みをつくる
2. 予測できる特別費を書き込んでいく
3.お金をどうやって用意するか計画する
以下、それぞれの作業を詳しく解説していきますね!
【特別費予算表の作り方①】「1年間の特別費予算表」の枠組みを作る
まずはじめに、特別費予算表を作っていきます。
わたしは1ヶ月ごとに「支出内容」「予算」「決算」の3つの枠を作り、何に・いくら使う予定なのか(使ったのか)がわかりやすいようにしています。
一覧にして並べると、1年のなかで特別費が多い・少ない月がすぐに分かるので、資金計画がしやすくて便利なんです。
わたしは計算が苦手なので表計算ソフトを使っていますが、ノートに手書きでもOK!自分がやりやすい方法で試してみてくださいね。
【特別費予算表の作り方②】表に数字を書き込んでいく
表が準備できたら、さっそく特別費を予想して書き込んでいきましょう!
家計簿をつけている方は昨年の実績をもとに書き込んでいくと、抜け漏れを防げます。
家計簿をつけていない人も大丈夫。イベントや行事を思い浮かべて、必要になりそうなお金をざっくりでいいので書き込んでみてください。
ちなみに、特別費には以下のようなものが含まれます。
ここでのポイントは、必要な支出以外に、この1年でやりたいことも書き込んでおくこと。
ただ事務的にお金のことを考えたって、楽しくありません。例えば「子どもの入学式までにスーツを新調したいな」「夏休みに家族旅行に行きたい」など、やりたいことは特別費として先に予算化しちゃいましょう!やりたいことのためにお金を準備すると思うと、家計管理に対する苦手意識もやわらぎます。
いる・いらないの判断は全部書き出したあとでOK。まずは自分にセーブをかけずに、やりたいことを書いてみてくださいね。
【特別費予算表の作り方③】お金をどこから用意するか計画する
予測できる特別費を書き出したら、最後にそのお金をどこから用意するかを考えておきましょう。
実際に特別費を書き出してみて、「こんなにかかるの!?」とびっくりしている方も多いのではないでしょうか?
でも大丈夫。まだ時間はありますから、そのときに備えて準備していきましょう。
特別費を用意する方法は、たとえば、
・特別費の総額を12で割り、1ヶ月あたりの金額を毎月プールしておく
・ボーナスを貯金しておいて大きな支払いにあてる
などがあります。
「貯金があるから大丈夫」は要注意!特別費をなめてはいけません
「大きな支払いがあったら貯金を切り崩して払えばいいんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、その考えはとっても危険。
行き当たりばったりに貯金を切り崩しているとつい使いすぎてしまい、あっという間に貯金がなくなってしまいます。
家電や家具の突然の故障や、怪我や病気による入院など、いつどんなトラブルが起こるかわかりません。思わぬ出費に慌てないように、収入内でやりくりするクセをつけていきましょう。
目指せやりくり上手!特別費とうまく付き合おう
今回は黒字家計に欠かせない「1年間の特別費予算表」の作り方についてご紹介しました。
特別費は把握しづらく、しかも額が大きい支出。毎月の家計ではまかないきれず、貯金を切り崩して対応すればあっという間に貯金が底をついてしまいます。
特別費予算表を使っていつ・いくらかかるのかを把握し、事前にお金を準備しておきましょう。
表を作るのは面倒ですが、1度作ってしまえば来年以降も使い回せます。頑張らなくとも黒字が続く家計を目指して、ぜひ活用してみてくださいね。
◆この記事を書いたのは…しば
転勤族の夫、2人の姉妹(保育園児)と賃貸マンションに暮らす。毎日をよりラクに、より楽しく回す工夫を考えるのが得意。千葉、宮城と住まいを変えながら、Webメディアを中心に執筆活動を行っている。