お金を気にするのはカッコ悪い?見栄っ張りからの脱出法

2020/02/19
  • ライター。転勤族の夫、3歳0歳の姉妹と暮らす。「わたしが楽する暮らし方」をモットーに記事を執筆。 もっと見る>>

家計管理に奮闘中、お金とうまく付き合いたい!元銀行員ライターのしばです。

「見栄を張ってお金を使ってしまった…」という経験はだれにでもあるはず。
この見栄っ張り出費は浪費の元。未来のあなたを苦しめるだけでいいことは何もありません。

今回は私自身が見栄でお金を使ってしまった失敗談と、見栄っぱりからの脱出法についてです。

こんなはずじゃなかったのに…私の失敗談

以前、友達の出産祝いを買いに行った時のこと。
Tシャツのセットを選んで会計に行くと、店員さんに靴下のセットを勧められました。

「今回カード特典で1000円オフになるので、浮いた分で靴下もどうですか?Tシャツだけより見栄えして喜ばれますよ!」

見栄えする、という言葉につい釣られて、一緒に靴下も購入することにしました。
しかし、次に店員さんから出てきた言葉で一気に固まることに。

「合計で、7500円になります!」

7500円⁉︎予算、5000円なんですが…。

予算を少し超える程度だろうと予測していた私は、値段を聞いて衝撃を受けました。

買うか、買わないか。一瞬のうちに頭の中で交差。

結局、「靴下はやめます」とは言い出せず、そのまま購入していました。

お祝いごとでケチるなんて、そんな心の狭いことできない!
そう自分を納得させたつもりでしたが、すぐに湧き上がるモヤモヤ。

家に帰る頃には、「どうして断らなかったんだろう」と後悔で胸がいっぱいになっていました。

今更返品するのもよけいにカッコ悪い気がして、結局その後お店には行かず…。

やりくりを頑張り始めた頃だったので、余計に落ち込みました。
「最初から予算を伝えておけば」「靴下の値段を確認しておけば」と色々と改善策も考えました。

でも、結局断れなかった根本の原因。
それは、「ケチな奴と思われたくない」と、私が見栄を張ってしまったから。

見栄っ張り出費はただの無駄!

見栄でお金を払うほど、無駄なことってありません。
しかし、実は私達の生活の中に「見栄っ張り出費」があふれているのではないでしょうか?

・いいねが欲しくてブランドの洋服や化粧品を買う。
・いいカッコしてつい大目にお金を出してしまう。
・「友達が習い事を始めた」という子供の言葉で慌てて習い事に入れる。
・仲間外れが嫌で面白くもないランチ会や飲み会に参加する。

人は「理想の自分に近づく」ためにお金を使うそうですが、その理想が「他人軸」になっていると「見栄っ張り出費」が増えていきます。

ただ、いくらお金を使ったところで他人が自分を尊敬したり、気に入ったりするかどうかなんて分からないですよね。
人からの評価を気にしていても、いつまでたっても満足できなくて、浪費がどんどん増えていくだけ。

見栄でお金を使ったところで自分が苦しくなるだけで、いいことは何もありません。

見栄っ張りから抜け出すには「自分で選ぶ」こと

私も「お金を気にするのはカッコ悪い」と思っていましたが、家計管理やお金の勉強をしていく中で、考えが変わってきました。

お金は自分や家族の人生を幸せにするためのツール。
自分のやりたいことを実現するために、もっとお金の使い方にこだわってもいいんじゃないかと。

行きたくもない誘いに嫌々お金を使うより、一人でのんびりカフェで寛ぐ方がいい。

「みんなしているから」と目的もなく節約・貯金をするより、興味のある分野の本を買って未来へ投資したり、ずっと行きたかった海外に行って今を楽しく過ごした方がいい。

要は、自分が満足できるかどうか。
人と比べたり流されてお金を使うのではなく、「自分が選んだ」ことに使うように意識するのが、見栄っ張り思考から抜け出すコツです。

自分の軸をもってお金と付き合っていこう

お金がない!と焦っている人に限って、見栄っ張り出費が多いもの。
自分の好きなことにお金を集中させていくことができれば、「お金にこだわるってカッコ悪い」じゃなくて、「自分の好きなことをするためにお金にこだわってもいい!」と意識が変わってくるのではないでしょうか。

本当の自分を探りながら、他人でなく自分基準でお金と向き合っていけるといいですね。

◆記事を書いたのは…しば
1歳娘を子育て中の専業主婦。元銀行員で預金と運用相談を担当。ズボラで飽き性だけどお金だけはきっちりしたいと結婚直後から家計のやりくりに奮闘中。

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