人の不幸は蜜の味?昼ドラ感覚で読めるミステリー小説2選

2021/05/04
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本好き主婦のサンキュ!STYLEライターちぃこです。私は小説やエッセイを読むのが大好きで、特にミステリージャンルには目がありません。

ミステリーというと刑事もの、医療もの等を思い浮かべる方もいると思いますが、それだけではありません!女友達、ママ友や母娘関係など女性同士の心理描写、生活の中での閉塞感といった女性目線のミステリーも沢山あります。昼ドラが好きな方はハマること間違いなし!(私も昼ドラ大好きです)

今回は女性にオススメのミステリー小説を2冊ご紹介します。家事の合間や夜のひとときにいかがでしょうか?

①イヤミス入門にオススメ

ミステリー小説の中でお気に入りなのが「イヤミス」と呼ばれているジャンル。

「イヤミス」というのは「読んだ後にイヤ〜な気分になるミステリー小説」のことを指します。代表的な作家は「告白」「夜行観覧車」などで有名な湊かなえさん。たくさんドラマや映画になっているので、原作は読んだ事ないけど内容を知っているという方も多いのでは。

私のイチオシは芦沢央さんの「悪いものが、来ませんように」。

子育てや家事に生きがいを感じている専業主婦「奈津子」と、不妊と夫の浮気に悩み葛藤する兼業主婦「紗英」の二人の女性が主人公。同じ主婦でも立場の異なる二人ですが、固い「友情」で結ばれています。

ある事件がきっかけで二人の運命は大きく変わっていくのですが、終盤はまさかのどんでん返しで「そっちかーっ!騙された…!」と心の中で叫んでしまいました。二度読み必須のどんでん返しミステリーです。読んだ後、すごくイヤな気分にはならないのでイヤミス入門としてオススメの一冊です。

また未就学児の子育て中の忙しない様子や、焦りや不安といったリアルな心理描写も読みどころの一つ。子育てとは?愛情とは?と考えずにはいられません。

②昼ドラ、サスペンスドラマが好きな人にオススメ

主人公の「千夏子」は妊活ブログが人気だった一児の母。出産後はブログも実生活も上手くいかず、ブログの人気は急降下。子供は言う事を聞かずイライラする毎日に加え、ママ友には陰口を言われ保育園の担任にも嫌味を言われる始末。その怒りの矛先は全て子供に向かい、子供を愛せていない様子が伺えます。

そんな時に出会った、近所のタワマンに最近引っ越してきたという専業主婦の「柚季」。子供も年齢が近い為、友達に。そして千夏子は彼女のタワマンの部屋をブログにアップし、偽りの生活をブログに綴っていきます。人気に再び火がついた頃、千夏子の子供が誘拐されてしまう…。

仕事を辞めたくて婚活に励む女性、理想とかけ離れた暮らしに目を背けネットの世界に逃避する女性、新婚なのにセックスレスに悩む女性、夫や子供に疎まれ居場所がないと感じている女性など、様々な立場の女性が物語に出てきます。嫉妬、羨望、承認欲求というドロドロした感情に焦点が当てられていて、どこか共感してしまう部分もあるはず。

まるで昼ドラやサスペンスドラマを観ているような感覚で、展開が気になり夢中で読んでしまいました。途中、重苦しい雰囲気に何度も「耐えられない…!」と思っていましたが、ラストが近づくにつれて涙が…。どんでん返しもあるのでミステリー要素もばっちりあります。

ドロドロしたドラマが好きな方は是非読んでみてください。

今年の夏はミステリーに溺れてみませんか?

昼ドラ感覚で読めるミステリー小説をご紹介しました。気になる本はありましたか?

テレビドラマだと家族の目が気になったり時間の拘束があったりと不自由な事もありますが、小説なら人目を気にせず好きなタイミングで読めるので家事の合間の息抜きにぴったりですよ。

思うように外出できない日々が続いていますが、ちょっとハラハラドキドキしたい時にはミステリー小説がオススメです。読書が苦手な方も観たことのあるドラマ原作なら話の大筋が分かっているので内容が頭に入ってきやすいと思います。ドラマと原作で違う点はあるか?という視点で読むのも楽しいですよ。

夏はミステリー小説を読むのにぴったりの季節!お気に入りの一冊を見つけて、一緒に読書を楽しみましょう。

▶この記事を書いたのは…ちぃこ
ジャカルタに住む本好きアラサー主婦。最近はミステリー小説にハマっています。

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