〈新連載・愉しくオバさんを生きていく。〉美穂もオバさんになったよ。
- 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>
1972年生まれの私は現在、49歳。若松美穂もオバさんと言われる年齢になりました。
今、若い頃に思っていたより、オバさんは気楽で愉しい!と感じています。
子育てがひと段落し、時間ができて自分のことをメインに考えて暮らせるようになってきたからかもしれません。「女子」ではなくなったことも、心地よさの理由の1つな気がします。
そんな私が、アラフィフのからだ・心・時間・旅・人間関係……もろもろを、個人的な視点で書いていきます。
「オバさんを生きる」。けっこう心地いいな。
そんな思いを込め、リニューアル新連載のタイトルは「愉しくオバさんを生きていく。」にしました。
毎週月曜午前9時更新。
おつきあいいただけましたらうれしいです。
「オバさん」。今までで一番自分好みな年代です
初めて雑誌に掲載していただいたのは29歳の時。あれよ、あれよという間に20年が経ち、今、私は49歳。50代は目前です。あの頃、5歳と1歳だった娘たちは25歳と20歳に。「50歳過ぎても白髪ナシ」といううらやましい友人もおりますが、私は3週間に1度・マメな頻度で生え際の白髪を染めています。
これまでの経験から、自分の性格のマイナス点も受け入れつつ、今の自分が嫌じゃないのです。というより、今までで一番好みかもしれません。
オバさんは染み渡ったキャラで行く!
なぜって、楽に暮らしやすくなったから。「オバさんっていいな~」と思うのは、その人が長年培ってきたキャラクターが、プラスもマイナスもそれなりに周りに浸透し、「それでいいよね」と許されるようになっていくことだと私は感じています。もう、「それでいい」どころか、『それがあなた!それ“が”いい♡』みたいな。
若いころのように、もろもろ周囲と比べられる(自分自身も比較する)ことが減っていくのも気楽さに繋がっていそうです。外見もしかり。「人はともかく、私は私」。肩の力が抜けた心地よさを日々、感じています。
女市場から下りるここちよさ
たとえ自分たちの脇を、きらびやかな豪華客船が通り過ぎたとしても、「いいな~」ではなく、そこから起きた波に揺られながら、「あちらもいい。それはそれとして、今の私はこの遊覧船も悪くないのよね~♪」みたいな。
美しさ、きれいさ、華やかさ、キラキラ感を知りつつも、そこから降りたところにある別の良さを、堂々と愉しむことができるようになるのが、今のオバさんの私……のような気がしています。
オバさんって最強かも!?
オバさんってかわいいところもあって、時々いい感じの勘違いや女子力を発揮する気がします。おばさんの域に入れていいのかどうか迷うところではありますが、76歳の私の母を見て、そう感じました。
先日母が鏡の前で「なんだか76歳になったら急に皺が増えてきた気がするのよ~」って言うのです。私は『そんなわけないでしょ。もっとずーっと前から、少しずつ増えてきたんでしょ』と答えたけど、そうか、母は、見たくないものは見ない、いや、見えないんだ……。うん、それっていいかも!
だって、何かにときめく、夢中になるときにも、自分の年齢は考えない力まで持ち合わせているのです。それってある意味最強かも(笑)
「自分に都合いい」くらいがちょうどいい
何とも、自分に都合がよくないですか?と言われればそうなのだけれど、世の中も、私の体や肌の調子も、家族それぞれも、携帯も、SNSも、こちらの都合なんて考えず、予想を超えて、どんどん変わっていくのですもの。
だったらもう、ついていきたいところだけ適当についていき、避けたいところは避け、柔軟にいなしつつ、今ある環境を、オリジナルで心地よく愉しむことのできるオバさんでいたいのです。
◎この連載では、読者の皆様からのご感想やご質問にもできるだけお答えしていきたいと思っています。記事は毎週月曜日の午前9時更新、ほかに皆様からの声にお答えする回を月1回設けます。配信日が決まりましたら改めてご案内します!
ご感想やご意見は、記事末尾のコメント欄に書き込んでくださいませ。
さっそくコメントをつけてくださった方、ありがとうございます!