〈愉しくオバさんを生きていく。〉昨年のわたしのひと文字『快』は、2022年にも繋がる
- 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>
1972年生まれの私は現在、49歳。若松美穂もオバさんと言われる年齢になりました。
今、若い頃に思っていたより、オバさんは気楽で愉しい!と感じています。
子育てがひと段落し、時間ができて自分のことをメインに考えて暮らせるようになってきたからかもしれません。「女子」ではなくなったことも、心地よさの理由の1つな気がします。
そんな私が、アラフィフのからだ・心・時間・旅・人間関係……もろもろを、個人的な視点で書いていきます。
「オバさんを生きる」。けっこう心地いいな。
そんな思いを込め、リニューアル新連載のタイトルは「愉しくオバさんを生きていく。」にしました。
毎週月曜午前9時更新。
おつきあいいただけましたらうれしいです
さてさて、今年も始まりました。みなさま、こちらにいらしていただき、ありがとうございます。賛否両論いただきながら、今年も書いていこうと思います。お付き合いの程、どうぞよろしくお願い致します♡
【昨年のあなたの漢字ひと文字は?】
年末になると、「今年の漢字ひと文字は?」と話題になりますよね。みなさんは昨年末、ご自身を振り返られて、どんな言葉が浮かびましたか?私の場合、2021年は最後までバタバタと時が過ぎ、自分の中でこれという言葉が思い浮かびませんでした。というか、考える余裕がなかった~(笑)
そして2022年を迎えて、今。
年が明けて気が緩み、数日が経ったところで、考える気になりまして……。年始ではありますが、振り返りから始めようと思います。
私の2021年の漢字ひと文字は「快」。
【昨年を振り返れば、『快』がいっぱいだった】
昨年は一昨年に続き、リモートでの仕事が増え、家で過ごすことの多い一年でした。けれど、もともと“おうち時間”が好きな私。移動が減ったことで、運動不足は気になりつつ、時間に余裕ができました。おかげで家の中も心の中も片付けが進み、スッキリと「快適」に過ごした感があります。
寝る前に良くない考え事をするのと、怖い映像を目にするのを避けるのを心掛けたことで(ホラーや戦いは苦手なの)、「快眠」の日も多かったかな。食べて寝れば、基本「気分爽快」は小学生のころから変わらずです。そういうわけで、「快(こころよ)い」状態で、日々を過ごすことのできた一年だったな~と感じました。周りのおかげで「愉快」な時間も多く、よく笑いましたしね。感謝、感謝です。
【「快」を自ら取りに行く】
こうして振り返って気がついたことがあります。それは、結局のところ、「私が私を知らないと、心地いい状態を選ぶことができない」ということ。私は何が好きで、何が苦手なのか。どうすれば体調がよくいられて、ご機嫌なのか。それがわかると、自分なりの「快(こころよ)い」を、自ら取りに行くことができるのです。
同時に不快を避けることも上手になりました。今まででしたら、「いつも通り」「何も考えず」、当たり前にしていたことでも、今は、ある程度考えて、“する・しない” “したい・したくない”を選別できるようになったように感じます。
またもやですが、“今頃!?” そう今頃~(汗)。
【そろそろ誰かの期待に沿うことを減らしてみる】
例えば、誰かが望んだことを、私がする。
すると、家族や身内、ほかの人は、自分の思い通りになって喜ぶかもしれません。もしかしたら私も、一時的には、周りの期待には応えることができでホッとする。でも、よくよく考えると、私にとっては心地よくない(不快な)こともあります。どちらかというと疲れが溜まったり、マイナスの感情が生まれたり、誰かのせいにしたくなったり。
年末年始、みなさんもそんなことはありませんでしたか?
小さいことで言えば、例えば……。
久々にある私の休みの日の早朝、家族の誰かが遠出する予定。荷物が多く、できれば車で駅まで送ってほしい(我が家は歩くと、最寄り駅からやや遠め)。でも私は、ここで疲れをとるためにも朝寝がしたい。なのに、家族のためだとか、妻・母・娘だからと無理をして起きて送ってあげたあと、なんだかモヤモヤする……みたいなことかな。
【2022年も『快』を選び『不快』を引き寄せない】
もともと周囲の人が満足するのは嫌いではないのです。喜ぶ姿も嬉しい。だからこそ、以前は期待に応えない自分に、ダメ出しをしていました。相手のがっかりした声や表情、責める言葉に、勝手に罪悪感を抱いていたのでしょう。
でも今は、「人の期待に応えないあなたでもいいんだよ。あなたにもあなたのリズムや思いがあるのだから」と、自分を許せるようになりました。ずーっと・すべて期待に応えないわけではないのですし、今はとか、この場合に限り、できない私が居てもいい。
今年もまた、自分自身のために『快』を選び、『不快を引き寄せない』ことも、オバ美穂には必要な気がしています。