リーダーシップを持つ色鉛筆、チームワークコンセプト

不足があっていい・個性的でいい【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2020/07/14
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

こんにちは。子育て・人間関係などについて、40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。皆さまのお話を伺うと「普通・当たり前」という言葉を多く耳にします。でも『個性も悪くない』と、私は思うのです。

個性的でいい

あくまでも私個人の感覚ですが、我が夫婦も子どもたちも、『個性的でいい』と思っています。日本で生きていくには、ある程度、人並みに・常識的に・普通に……は必要かもしれません。でも、「変わっている」と言われても、「そうね、かなり変わっているかもしれない。まぁ、それでもいいかな」と思っているのです。『周囲と同じが良い・足並みをそろえて』と思っている方は共感できないかもしれませんね。

「変わっている」は 時に誉め言葉でもある

ただ、「変わっている」は、ある意味誉め言葉にもなるような気がするのです。たとえ相手が、批判として言っていたとしても(笑)。TVやネットの世界を拝見すると、活躍される方は、周囲から見て変わっているからこそ、思いつくことやできることがありますよね。歌手の方も、聴いてすぐにわかる個性的な声や歌い方って印象に残り、悪いことばかりではないはずです。

個性的でも何とかなる

個性的でいいと思う大きな理由の一つは、私自身がそうでありつつ、生活も仕事も、ここまで進んでくることができたからです。人づき合いでは、時に孤独を感じることや違和感もありましたが、先祖もそう。今は亡き祖母も母も、言うことやすることが普通ではないのですけれど、女性が働くことが当たり前ではない時代に、事業を成功させました。ただ、周囲から「変わっている」と言われていたところをみると、当たり前の何かが足りないのでしょう。

団結、協力、チームワーク、チャリティーの概念。
scyther5/gettyimages

個性的な人だからこそ 必要なこと

変わっていると言われる個性的な自分たちができることは、足りない自分を嘆き、がっかりすることではないと思っています。それより必要だと感じることは、余計はプライドは捨て、『自分の足りない部分を周囲にさらけ出すこと』。『不足しているところを、得意な人に頼る』ことだと感じます。
 そうすると、予想外に自分にはない部分を持った人が周りに集まり、助けてくれるから不思議です。わが家族も、私にはない部分を他の家族が持っていて、母・妻・娘である私を支えてくれています。

完璧な人なんていない

実際、“完璧な人”などいないと思うのですかいかがでしょう。どんなにきちんとした人でも、どこかしら、不足する部分はあると思うのです。それに、ここまで書いてきた「人並み・常識・普通・きちんと・あたりまえ」って、誰もが多用する割に、『普通って何ですか?』『きちんとって?』と問われると説明できないものだったり、地域や環境などによっても、ずいぶん異なるものです。

不足があってもいい・個性的でいい。
私たちは自分自身でいい、子どもたちはその子なり・その子風でいいのだと私は思っています。

この記事を書いたのは……若松美穂
心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・「お茶会」という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事・育児に役立つ情報を発信しています。

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