実は要注意!!大きな地震後に溜めた水でトイレを流すこと

2021/02/17
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こんにちは。防災士で整理収納アドバイザーのサンキュ!STYLEライターみぞてんです。

停電や断水時、トイレ使用後はためた風呂湯で流すという方法は有名ですね。

しかしながら、震度5弱以上の大きな地震発生後に関しては、この手法は推奨できません。

なぜなら、目視できない場所にある下水管が破損していることも考えられるからです。

その破損した下水管に流してしまうことに、どのようなリスクがあるのでしょうか。

物理的リスク

破損している場合、汚水の流れが滞り、逆流することもあります。

実際、過去の災害では集合住宅のみならず一軒家でも、このような事が発生しています。

その結果、自宅が汚れるだけではありません。
集合住宅では建物全体で流した汚物が、下のフロアに逆流した例も。ご近所への影響を考えれば「自分たちだけが良ければ」とはいきません。

金銭的リスク

また、覚えておいていただきたいのが、震災発生後の“トイレ使用が原因”の被害・損害には地震保険の対象外であること。

清掃や修繕など、復旧にお金がかかる時に、困ってしまいますね。

災害用トイレの必要性

ですから、下水管の無事がわかるまで、災害用トイレを使う事が望ましいのです。

飲食以上に、トイレは我慢に限りがあり、必ず必要となるモノです。

また、コミュニティによっては仮設マンホールトイレを備えている所もあります。しかし、日に何度も階段で往復や、順番待ちをすることは容易ではありませんよね。

感染症対策の観点からも、可能な限り回避したいところ。

これらの軽減に必要となるのが、災害用トイレの備蓄です。

備蓄量は
1日あたりのトイレ使用回数×家族の人数×1週間
が目安と言われています。

まとめ

このように、非常用トイレは健康維持と必要性から、防災備蓄の中でかなり優先度が高い防災グッズです。

災害用トイレの購入には費用がかかりますが、実際に被災した場合のリスクに比べれば安価です。

また、保管の問題に関しては、A4サイズで本棚に立てられたり、インテリアに馴染むパッケージの商品などありますので、ご家庭に合うタイプを探すのも楽しいかもしれません。

◆この記事を書いたのは…みぞてん
小学生男子ママ。ママ目線の防災備蓄収納を得意とする整理収納アドバイザー兼防災士です。

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