大事なのは中身だけじゃない!知っておきたい非常持ち出し袋のこと
こんにちは。
防災士で防災備蓄収納マスタープランナーのサンキュ!STYLEライターみぞてんです。
防災対策への意識が高まるこの時期、非常持ち出し袋の見直しや、新たに準備なさる方も多いのではないでしょうか。それに際して、中身にばかり目が向きがちですが、非常持ち出し袋自体についても知っておいていただきたいことがあります。
必要数
「家族全体で一つ備えている」というご家庭をよく目にします。
しかしながら、実は非常持ち出し袋の必要数は家族の人数分なんです。
なぜなら、必ずしも家族が揃って避難できるとは限らないですよね。また、避難の最中にはぐれてしまう事もあるかもしれません。
ですから、非常持ち出し品は家族単位で用意するのではなく、理想としては「一人分は一つの袋で完結させる」ことが望ましいのです。
ただし、手助けが必要な方のモノはこの限りではありません。その場合は周囲で補う工夫が必要となります。
鞄選び
日常とは周辺の道路の安全事情が異なるのが被災時。
道路の亀裂や建物の倒壊など、平らな道を歩けるとは限りません。
それらの危険に対処するために、非常持ち出し袋は両手の自由が利くリュックサックをおススメしています。
また、ベビーカーなどもそのような事態には向きませんので、小さなお子さんがいるご家庭では抱っこ紐のご準備もお忘れなく。
軽量化
さて、災害の種類や規模によっては、避難は時間勝負です。
準備を始めると、あれもこれも入れたくなるものですが重たくなりすぎた非常持ち出し袋は、「リスクを減らすため」という所有目的に反して、行動を妨げリスクを高めてしまいかねません。
ですから、非常持ち出し袋としての機能を損なわない範囲で軽量化を目指したいところです。
グッズには優先順位をつけ、重量によっては必需品でないモノを減らすのも一つの手です。
保管場所
避難経路上の取り出しやすい場所に保管するのが理想です。
背負いやすいよう肩ひもを手前にして収納すると、とても持ち出しやすくなります。また、デザイン性の高いタイプを選び、あえて収納しないという方法もあります。
まとめ
つい「何を入れるか」ということばかりに目が向きがちな非常持ち出し袋。ですが、同時に「いくつ・どのような袋を選び・どのように保管するか」といったことも、非常時に本当に役立つ非常持ち出し袋の準備には不可欠な要素です。
非常持ち出し袋のご準備・見直しの際に意識してみてください。
◆この記事を書いたのは…みぞてん
小学生男子ママ。ママ目線の防災備蓄収納を得意とする整理収納アドバイザー兼防災士です。