衣替えがチャンス!家族の“ときめき”を見直すタイミング

2025/05/14
  • お悩みに寄り添ったお片づけが得意なこんまり®︎流片づけコンサルタント。4歳10歳の男の子のママ。もっと見る>>

こんまり(R)流片づけコンサルタントでサンキュ!STYLEライターのいしかわひとみです。

築年数の経った集合住宅で、2人の男の子を育てながら、家族それぞれがときめきを感じられる暮らしを目指しています。「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しています。

今回は、そろそろ夏物への衣替えの季節、衣替えの方法についてお伝えします。

衣替えは、家族の“今”を見直すチャンス

衣替えと聞くと、季節の変化に合わせて服を入れ替える「ただの作業」と思われがちですが、実は家族全員の“今”に寄り添ったモノ選びを見直す、絶好のチャンスでもあります。
たとえばお子さんは、昨年ぴったりだった服がもう小さくなっていたり、好みが変わっていることもあるかもしれません。
また大人も、仕事や趣味の変化によってスーツよりカジュアルな服が増えていたり、使っていないアイテムがあるかもしれません。
そして何より、自分自身。育児が落ち着いた、在宅ワークが増えた、外出のスタイルが変わったなど、ライフスタイルの変化によって、今まで愛用していた服がなんとなく合わなくなってきた…ということはありませんか?
こんまりメソッドでは、「今の自分にとってときめくか?」を基準にモノを選ぶことを大切にしています。季節の節目である衣替えのタイミングこそ、家族一人ひとりが“本当に必要なモノ”を見直す絶好の機会です。

衣替えのこのタイミングで、自分や家族の“ときめき”がどこにあるのか、静かに向き合ってみると、クローゼットだけでなく、暮らし全体が軽やかになります。

家族の「変化」に気づくヒント

衣替えをただの収納作業で終わらせないためには、まず「変化に気づくこと」が大切です。家族の成長や暮らし方の変化に目を向けてみましょう。

子どもの変化

「去年大好きだったキャラクターの服、もう着たくない」と言われてハッとした経験はありませんか?体型も好みもどんどん変わる子どもは、衣替えのたびに服を見直す必要があります。
本人に「この服、また着たい?」と聞きながら選ぶことで、自立心や判断力も育ちます。

パートナーの変化

テレワークが定着して、スーツよりもカジュアルな服を着る日が増えていませんか?
休日の過ごし方や体型の変化により、「なんとなく着ていない服」が増えていることも。本人に軽く声をかけながら、今必要なアイテムだけを選んでいきましょう。

自分の変化

育児がひと段落しておしゃれがしたくなったり、反対に動きやすさや着心地を重視するようになったり。「これ、なんとなく着なくなったな…」と感じる服があれば、それは今の自分の”ときめき”には合っていないサインかもしれません。

「全部出す」から始めよう(こんまり流の基本ステップ)

衣替えの第一歩は、収納されている洋服を一度「すべて出す」こと。ちょっと手間に感じるかもしれませんが、ここを丁寧に行うことで「今どれだけ服を持っているか」「同じような服が何枚もある」といった気づきが生まれます。
家族の分も一緒に進める場合は、
・家族ごとに順番に出す
・時間帯を分けて少しずつ取り組む
など、無理のない方法で取りかかりましょう。
広げるスペースは、ベッドの上やリビングの床など、一定の範囲で完結できる場所を選ぶのがおすすめです。できれば一度にやりきれる量を意識して、「今日は子ども服だけ」など小分けにすると疲れずに進めていけます。

「今、ときめくか?」で洋服を選ぶ

洋服を選ぶときに迷ったら、「これ、また着たい?」と自分に問いかけてみてください。
シーズンオフのものに関しては、「次のシーズンにもこの洋服を着たいか?」を確認してみてください。
その問いかけに、「着たい!」と思うのが“ときめき”の感覚です。
こんまりメソッドでは、「着られるかどうか」よりも「今の自分がときめくかどうか」で判断します。たとえ新品でも、なんとなく手が伸びない服は、今の自分に合っていない可能性が高いのです。

子どもにも「ときめき」を聞いてみよう

小さなお子さんにも「どの服が好き?」「この服はまた着たい?」と尋ねてみましょう。選ぶ力が育まれ、持ち物に対する意識も高まります。
選びにくい場合には、「どの洋服が1番かわいい?」「どの洋服が1番かっこいい?」などと聞いてみるのもおすすめです。
お子さんは3歳からときめきで選べると言われています。
ぜひお子さんにもときめきで選ぶことを体験させてあげてください。

パートナーには“軽く聞く”のがコツ

「このシャツ、最近着てる?」「今でも好き?」と、ジャッジではなく、確認のような形で声をかけるとスムーズです。家族みんなが“ときめき”を感じながら服を選ぶことで、クローゼット全体が心地よく整います。
片付けると聞くと、家族は自分のものが『捨てられる』と思われる方も多いようです。
勝手には捨てないよ!と伝えておくことも大切です。

手放す服には「ありがとう」を伝える

選び終えた後に残った服は、捨てるのではなく、“卒業”として送り出してあげましょう。
「たくさん着たね」「今までありがとう」と声をかけてから手放すと、罪悪感も軽くなり、家族にもその思いが伝わります。
おすすめの手放し方法は
・サイズアウトした子ども服は、きれいなものはお下がりやリサイクルへ
・大人の服は資源回収や古着回収ボックスに
・状態が悪いものはウエス(布ぞうきん)にして最後まで使いきる など
感謝の気持ちを持って手放すことで、服にも自分にもやさしい衣替えになります。

ときめき収納で、次の季節が楽しみになる

手元に残った“ときめく服たち”は、次の季節に気持ちよく着られるよう、収納にもひと工夫を。せっかく選び抜いた服だからこそ、大切に扱いたいですね。

立てる収納で見やすく・取り出しやすく

引き出しの中は、たたんだ服を立てて並べるのがこんまりメソッドの基本。ひと目でどの様な服があるかわかるため、朝の支度もスムーズにできます。

子どもには“自分で片づけられる配置”を

子どもの服は、取り出しやすい高さ・場所にまとめて。ぎゅうぎゅうに収納すると出し入れにコツが必要になるため、ゆとりを持った収納がおすすめです。
自分で選ぶ、たたむ、しまう…ができるようになると、自立心も育ちます。

季節外の服は「ときめく形」で保管

収納ケースや衣装ボックスにしまうときも、ただ詰め込むのではなく、清潔に、整えて。防虫剤なども忘れずに入れてあげることで次のシーズンもときめく状態できることができます。
冬の分厚めのコートはクリーニングのナイロンのカバーをそのままつけるとカビなどの原因にもなりますので、湿気が多い場所での保管では、防カビ効果のあるカバーをつけるのがおすすめです。
スキー用品や、水着などのイベントのものは、それぞれひとまとめにして収納しておくと使いたい時にさっと出せるのでおすすめです。

ケースの外にラベルをつけておくと、何が入っているのかが分かりやすく探す時間がなくなります。
服を大切に扱うことで、自分自身や家族の暮らしも、丁寧に整っていく実感が持てますよね。

衣替えは「家族の成長や変化を感じるイベント」

衣替えは、単なる季節の作業ではなく、家族の“今”を見つめ直し、整えるイベントです。
着られなくなった服、もうときめかなくなった服を見送るたびに、子どもの成長、夫の変化、自分自身のライフスタイルの変化に、ふと気づかされます。
そして、服というモノを通じて、
「何が好きか」
「どんな自分でいたいか」
を見つめることができたら、それは暮らし全体を見直す小さな一歩。
この季節の変わり目、ぜひ家族みんなで、“ときめく暮らし”を見つけてみてくださいね。

関連するキーワード