決められない自分を変える!片付けで育てる“選ぶ力”

2025/05/20
  • お悩みに寄り添ったお片づけが得意なこんまり®︎流片づけコンサルタント。4歳10歳の男の子のママ。もっと見る>>

こんまり(R)流片づけコンサルタントでサンキュ!STYLEライターのいしかわひとみです。

築年数の経った集合住宅で、2人の男の子を育てながら、家族それぞれがときめきを感じられる暮らしを目指しています。「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しています。
今回は片づけを通して選ぶ力を身につける方法についてお伝えします。

「私、何かを“自分で決めた”のって、いつだろう?」

「今日は何を着よう」「夕飯は何にしよう」「子どもの進路、どうしよう」など
日々、選ぶ場面はたくさんあるのに、気づけば自分のことは後回し。
家族の都合や周りの期待を優先しすぎて、「本当はどうしたかったのか」分からなくなっていませんか?
それでも私たちは、これからの人生をどう生きるか、何を大切にするかを“自分で”選んでいかなければなりません。
でも、いきなり大きな人生の選択なんて難しい……。
そんなときに力を貸してくれるのが、片付けなのです。

なぜ、選べなくなるのか?

選択肢が多い世の中で、選ぶことが難しくなっているのもあるのかもしれませんが、多くの人が「なんとなく」で選ぶことに慣れてしまっているように感じます。
家庭や周囲のことを優先してきた人ほど、自分の気持ちを後回しにするクセがつきやすいかもしれません。
すると、いざ「あなたはどうしたい?」と問われたときに、「うーん、どっちでもいいです」と、つい他人任せにしてしまうこともありませんか?
小さな選択を人に委ねるうちに、自分の“選ぶ力”が鈍ってしまっているようにも感じます。

こんまりメソッドで“決断力”が育つ理由

片付けは、ただ不要なモノを減らすことではありません。
こんまりメソッドでの片付けは、今の自分にとって大切で必要なものを選んでいきます。
一つひとつのモノと向き合い、「これはときめく?ときめかない?」と問いかけながら、自分で選びきるプロセスです。

衣類 → 本類 → 書類 → 小物 → 思い出品

という順番で片付けを進めながら、実に1万回以上「自分の気持ちで選ぶ」経験を重ねていきます。
(多い人では3万点の持ち物を選び直すことになることも)
この「選ぶ練習」を繰り返すことで、自然と自分の基準=”ときめきの感覚”が育ち、買い物、時間の使い方、人間関係など、日常の選択にも自信を持って選べるようになります。
「なんとなく」で選んで後悔することが減り、「私はこれを選んだんだ」と、自分の人生に責任と誇りが持てるようになります。

実際、どんな変化が起きる?

こんまりメソッドで片付けを終えた多くの方が、こんな変化を感じています。

・「毎朝、着たい服がすぐに見つかるようになった」
・「人の意見に流されず、“私の気持ち”を大切にできるようになった」
・「仕事や暮らしの選択も、自分の軸で決められるようになり、自信が持てるようになった」

探し物がなくなると、時間に余裕が持てるようになり、自分のことに時間を使えるようになります。
また自信が持てるようになると、自己効力感もアップしますよね。

まずは、“ひとつ”から選んでみよう

「たかが片付け、されど片付け」
自分の持ち物すら選べないままでは、人生の大切な選択も他人任せになってしまうかもしれません。
でも、今日クローゼットの中の一着を、「ときめくかどうか」で選ぶことは、自分の人生の舵を自分で握る、最初の一歩です。
自分の人生は、あなたが選んでいい。
片付けは、その力を思い出させてくれる最高のトレーニングです。

ぜひ第一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?

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