3.11から10年。あの時から私の心の真ん中にずっとあるもの。
サンキュ!STYLEライターでイタリア料理教室主宰のきよみです。
あの忘れられない日から10年。
あの時に思ったこと、そして今も私の心の真ん中にあることを書かせて頂きます。
大きなことは突然やってくる
忘れもしない10年前のあの日。
結婚はしていましたが、まだ娘は生まれていなくて、平日はOLのお仕事、土日は自分のライフワークのための時間に・・・と、もがきながらも充実した毎日を過ごしていました。
そんな中でずっと続けていたのが、「しあわせ体質になって夢を叶える」ということをテーマにしたブログでした。
20代の最初の大きな挫折、そこからもがきながら人生の指針を探し求めて、新しい夢をやっと見つけたものの、またそこでも壁にぶつかり・・・いったんすべてを手放して、料理とはまったく違ったことをしようと、秘書の仕事などをしながら、気持ちの動くままにフラワーエッセンスを学んだり、写真を学んだり。引き寄せの法則や宇宙の法則など、人生の答えを探してあらゆる本を読み漁ったり。そうする中で、自分が癒されていき、挫折の経験から少しずつ立ち直って、そんな中で得た気づきや、幸せについて、運がよくなるヒントのようなことをそのブログで発信していました。
自分にはこれがある!というものをまだ見つけられてはいないものの、進むべき方向になんとなく人生が回り始め、自分の人生は自分で創造できる・・・そんな答えにたどり着いたように思っていた時。
そんな時に、あの大震災は起こったのです。
全てが空虚に思えて・・・
起こることはすべて自分が引き寄せている・・・
自分の人生は創造できる・・・
思考は現実化する・・・
そんなことを意識して行動していくうちに、次第にうまく回り始めて、生きるコツのようなものをつかみかけた時のあの大きな出来事。
一瞬にして多くの人の命が建物の下敷きになり、海に流され、多くの人の人生が突然終わり、多くの人の人生がガラリと変わった瞬間でした。
その日から、私は、ブログが書けなくなりました。
人生はある意味では自分で創造できる・・・。
でも、今回のコロナもそうですが、それよりも大きな私たちの力では抗えない宇宙の計画、働きによって私たちの人生が突然終わってしまうこともある。
今まで自分がブログで発信していたことが本当にちっぽけに思えて、抗えない大きな宇宙の波にすべて流されてしまったように思いました。
こんなに世の中が大変な時に、自分には何にもできない。そんなことを思いました。
神様から届いたメッセージ
それから何日くらい経ったでしょうか。
ある時、部屋の本を片づけていたら、過去に読んだことのある一冊の本が目に留まり、ぱらぱらとめくっていると、ラインを引いた言葉がぱっと目に入ってきました。
「一隅を照らす」
大きなことはできなくても、一人一人が自分のいる場所で一隅を照らしていくことが私たちに与えられた役目。目の前のこと、今の場所で自分にできることを精いっぱいやることで、その光が集まってそれがやがて大きな光になる。
なぜ、その本が気になったのか、なぜ、そこにラインがひいてあったのかは分かりませんが、真っ暗闇の私の心にぽっとろうそくの炎のような小さな光が差し込んだようでした。
それでいいんだ!
その時の心の動き、気づきをありのままブログに書いたように記憶しています。
ブログを投稿すると、すぐに長くブログを読んでくれていた友人が、
「きよみんのメッセージ、待ってたよ!」とコメントを残してくれました。
誰か一人の必要な人に届けばいい・・・
そうやって、今いる場所でできることをやっていこう。
そう思った瞬間でした。
今も心の真ん中にある思い
今も自信がなくなるとき、このままでいいのかな?と迷うようなとき、
思い出すのは「一隅を照らす」ということ。
今いる場所、今与えられているものに感謝をして、
そこで自分ができることを精いっぱいする。
壁にぶつかったとき、思うように自分の人生がすすまない時、そこに戻ったら、必ずきっとまた歩き出せる。
そう思っています。
今日もこの記事が必要な誰かのところに届くことを願って。
記事を書いたのは、イタリア料理教室主宰でサンキュ!STYLEライターのきよみでした。
人生に起こることすべてに意味がある・・・そう信じて、人生に起こることを味わい愛でています。
美味しくてアンチエイジングなお料理と、そのもっと先にあるものを伝えていきたい、そう思って活動しています。