【カビ対策】ゴシゴシはNG!?意外と知らないお風呂のカビの正しいお掃除法

2023/05/30
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クリンネスト1級のお掃除スペシャリスト、サンキュ!STYLEライターせのお愛です。

こまめにお掃除していても、気づくと生えているイヤ〜なカビ。「なんとかしなくちゃ!」と、ゴシゴシこすっていませんか?じつは、カビをこするのは逆効果なんです。

カビはどのように生えるのか

カビはどのように生えるのでしょう。
カビには「胞子」と「菌糸」という部分があります。胞子は植物の種のようなもので、空中に飛びやすく、風にのって広がります。菌糸は木の幹や枝のように糸状で、どこまでも伸びていきます。

空中を飛んでいた胞子が落ち、湿ったものの表面で芽を出します。そして、芽からものの中に菌糸を伸ばし、大きく広がった菌糸の先に、また胞子をつくります。

このようにして、カビはどんどん広がっていくのです。想像しただけで、ゾッとしますよね。

なぜゴシゴシはNGなのか

カビを見つけると、ついゴシゴシこすって落とそうとしてしまいますが、それでは逆効果。こすることで、菌糸の先についている胞子を、空中に撒き散らしてしまうのです。

ゴシゴシこすれば、一見カビは落ちたように見えます。ですが、カビは目に見えている部分だけでなく、周りの見えていない部分にも潜んでいるのです。

お風呂は湿気が多く、カビの栄養源となる汚れも豊富。撒き散らした胞子がまた芽を出し、カビが繁殖するという、負のループに陥ってしまいます。

正しいお掃除方法

⒈カビの栄養源を取り除く

カビを取り除く前に、まずは汚れの除去。皮脂汚れや水アカ、石鹸カスなど、カビの栄養源となる汚れをお風呂用洗剤で落とします。

市販のカビ取り剤は、こういった汚れに対応していないものが多いため、先にお風呂用洗剤でしっかりお掃除しておきましょう。

⒉水分を取り除く

カビ取り剤には、浴室の床や壁がぬれていると液が薄まり、効果が低下してしまうものがあります。カビ取り剤を使う前に、しっかり浴室を乾燥させましょう。

⒊カビ取り剤でカビを取り除く

カビ取り剤を使用して、カビを取り除きます。目に見えている黒い部分だけでなく、周りにも洗剤をかけてくださいね。

ラップなどでパックして乾燥を防ぐと、洗剤成分が内部まで浸透するので、より効果的です。パック後はラップを取り除き、洗剤が残らないよう流しましょう。

お掃除後は、浴室をしっかり乾燥させてくださいね。防カビ剤を使えば、防カビ効果がアップするのでおすすめです。

日々のちょこっとが大切

カビはゴシゴシこすらず、なるべく洗剤の力だけで落としましょう。そのためには、日々のお手入れが大切です。

・シャワーで浴室全体を流してから上がる。(カビの栄養となる汚れを残さない。)
・換気扇を使ってしっかり乾燥させる。(カビが育ちやすい環境をつくらない。)

まずは簡単なことから。日々ちょこっと気をつけるだけでも、カビは生えにくくなりますよ。


■この記事を書いたのは・・・せのお愛
お片づけ×お掃除で、お母さんも家族も機嫌よく過ごせるお家のヒントを発信。
整理収納アドバイザー、クリンネスト1級の資格を保有。

※塩素系漂白剤と酸性の洗剤を混ぜると、塩素ガスが発生し死亡事故に繋がる可能性があります。必ず単独で使用してください。換気をよくして使用してください。また、脱脂性があるので、素手で作業をすると手が荒れてしまう可能性があります。使用時にはゴム手袋をつけましょう。

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