タオルが臭い!洗濯しても残る「生乾き臭」をズバッと解決!

2023/06/21
  • お片づけ×お掃除のプロで、男の子3人のママ。毎日の家事がラクになる暮らしのヒントを発信中。 もっと見る>>

主婦歴17年、サンキュ!STYLEライターせのお愛です。

「洗濯したのに、なんだかタオルが臭い!」そんな経験、ありませんか?今回は、クリンネスト1級の資格を持つ筆者が、しつこい生乾き臭の撃退法をご紹介します。

生乾き臭の原因は細菌だった!

そもそも、なぜタオルから生乾き臭がするのでしょうか。じつは、生乾き臭の原因は、「モラクセラ菌」という、皮膚の表面にいる常在菌の一種なのです。

モラクセラ菌は、汗をかいたり、肌と擦れ合うことでタオルなどの衣類に付着します。そして、人の皮脂や汗の成分を分解。このときに出る排出物が、不快な「生乾き臭」を放出しているのです。

モラクセラ菌は、温度20°C〜40°C、湿度60%以上で増殖します。洗濯後の湿った衣類は、菌にとって最高の環境なのです。

洗濯では菌を除去できない

洗濯してにおいが無くなったと思っても、しばらく経つとまた、生乾き臭がすることがありますよね。これは一体なぜなのでしょうか。

においの元であるモラクセラ菌の排出物は、洗濯で洗い流せます。洗濯後、においが無くなったように感じるのはそのせいです。

ですが、菌自体はなかなか落としきれません。これは、菌自体がもつバリア機能によるものです。残った菌はまた、皮脂や汗の成分を分解し、においの元を排出するのです。

「熱」と「スピード」でバリアを破る

洗濯してもバリアのせいで菌が落とせないなんて、お手上げ状態ですよね。でも大丈夫!じつは、バリアにも弱点があるのです。

菌のもつバリアの弱点は、ズバリ「熱」。60℃以上のお湯に約1分浸けることで、バリアは壊れやすくなります。その状態で洗濯すれば、モラクセラ菌を洗い流すことができるのです。

ここで重要なのが、お湯に浸けたあとは放置せず、すぐに洗濯すること。放置してお湯の温度が下がると、また菌が増えてしまうので、必ずすぐに洗濯してくださいね。

なかなか落ちなかった、タオルの生乾き臭。お湯に1分浸けてから洗濯しただけで、ほとんどなくなりました。何度か繰り返せば、においは取れそうです。
スチームアイロンで熱を加えてから洗濯しても、同じ効果が得られますよ。

タオルの生乾き臭にお困りのかたは、ぜひ試してみてくださいね。


■この記事を書いたのは・・・せのお愛
〈整理収納アドバイザー ・クリンネスト1級〉
わんぱく三兄弟の子育てに奮闘中。
お母さんも家族も機嫌よく過ごせる暮らしのヒントを発信しています。

※お湯に浸ける前に、必ず洗濯表示を確認してください。
※洗濯表示に従って洗濯してください。

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