自閉症の我が子は「小鉄」。鉄道大好き!の長所を伸ばすことで問題行動を緩和するきっかけに。
自閉症スペクトラム症の我が子は、ルーティンが数多くあり、その中の1つに大好きな「鉄道」関連があります。
線路沿いでひたすら通り過ぎる電車を見続けることがとにかく大好き、見る場所が決まっていたり、この電車が通り過ぎたら必ず発する言葉等があったりと、発達障害かも?と思わせるきっかけが数多くあったのも鉄道に何かしらで関わっている時でした。
一方おもちゃに興味を示さず、かろうじて電車をぎこぎこと動かすがすぐに飽きるといった様子。そんな中、単純な動きを好み考えることが苦手な子供が、鉄道を通じて「行動する前に考える」「問題行動を緩和」することができてきました。
電車は数時間ぶっ通しで見れるが、おもちゃはすぐに飽きる我が子。
言葉の発達は遅れているが、駅アナウンスを音として記憶
鉄道関連が発達の成長の促しになったきっかけが、言葉の発達目安から遅れていた2歳の時、駅アナウンスを途切れ途切れに言葉で発したことでした。
言葉を音として認識している様子だったので、これを機に最寄り駅で電車を眺める以外で鉄道に関わるきっかけ作りに奮闘!結果、鉄道関連を通じて「共感能力の土台作り」をすることができました。
共感能力が養われた具体的な行動場面
・様々な電車を他者のペースで一緒に見る
鉄道博物館等へ行った際、大人と一緒に順に見ていくことで、子供自身が見たいものではなくても、一緒に見る(自分のペースで動かない)ことの大切さを感じてもらっています。
最寄り駅でひたすら電車を見ている時は子供のペースでしたが、そうはいかない場面があるよ。ということを大好きな鉄道を通じて知ってもらいました。
・本物を知る
電車図鑑をもって、実際に図鑑に載っている電車を見に行くことはかなりの刺激なようです。
でんしゃだねー!という言葉に、一言で返さないよう意識しながら「踊り子だね~」「スーパー踊り子と何が違うんだろう?」と話しながら図鑑で比較、本物が通過するのを待。この時、子供は言葉の意味が分からず、会話のキャッチボールが難しいことがほとんどなのですが、とにかくいろんな言葉や表情などに触れてもらうことを意識しています。
・子供の趣味に関連する絵本で、喜怒哀楽を知る
鉄道関連の小さい子向け(01歳)の絵本の絵を通じて、絵に感情をくっつけ語りかける行動。子供は、この電車は喜んでる、怒っている、他の電車さんはどんな気持ちかな?等語りかけながら、感情のコントロールするツールの1つとして利用しています。
・電車を通じ認識力を高める
1つの電車から、形状/色/大きさ/速さ等、日常生活で必要な認識力を高めています。
鉄道は子供との絆を深めてくれる
言葉のキャッチボールが苦手な我が子。日常生活で気持ちをうまく汲み取ってあげられないことが多い中、鉄道好き!の気持ち1つだけでも全力で共感することで、絆を少しずつ深めることができるようになりました。結果、子供自身がカッとなって感情が抑えられないという場面が少なくなったり、順番を守る等基本的なことが少しずつ身についてきています。
次回、大人も子供も夢中になれる「鉄道カフェ」をご紹介したいと思います♪
最後までお読みいただきありがとうございました(^▽^)