覚えておきたい【介護】の基本・そもそも認知症ってなに?

2022/06/21
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片づけのプロ・ライフオーガナイザーで介護士のおだけみよです。

介護の仕事を始めてから、介護に関して聞かれることが多くなりました。
私もこれまでは介護とは全く縁がなく、今の仕事(介護職)に就くまで、介護に関する知識はゼロ。
介護の現場に出て「これは知っておくといいかかも…」と思うことが多々あります。

今回は一番よく聞かれること。
「認知症ってなに?」についてまとめました。

そもそも認知症ってどんな症状?

介護保険法に規定する認知症とは・・・
①疾患で
②認知機能が低下し
③日常生活に支障が出る状態

さらにこれに加えて、「意識障害ではないこと」「生活に支障を起こす状態が6か月以上継続していること」が基準に加わります。

何やらいきなり難しい話になりましたが、覚えておきたいことは「疾患により生活に支障が起きる状態が6か月以上継続」していることです。

初期症状はどんなものがあるの?

「生活に支障がある状態」と言われてもピンときませんよね?
初期段階に起こりがちな症状の一例を紹介します。

・物忘れが多くなる
・同じことを何回も話したり、質問したりする
・服装などに無頓着になる
・今までできていた家事や作業に時間がかかるようになる
・物事に関する興味関心が薄くなり、趣味などを辞めてしまう。
・水道の出しっぱなしなど、後始末ができなくなる
・怒りっぽくなったり、疑り深くなった
・出先から家に戻ってこれなくなる

認知症かな?と思ったら…

「もしかして認知症?」と思っても、「自分の家族が認知症になるなんて…」と、受診をためらうことが少なくはないそうです。

認知症は、早期発見、診断がつくことで、適切な治療が受けられます。
治療可能な認知症の場合は、予防や症状の改善の見込みが出たり、代表的なアルツハイマー型認知症であれば、症状の進行を遅らせることができます。

その他に、早い段階から訪問介護や通所施設などの福祉サービスなどを活用することで、家族の介護負担を減らすこともできます。

どこで診断してもらえるの?

認知症の診断は、「神経内科」「神経科」「精神科」「心療内科」「脳神経外科」などの医療機関で専門医が行います。
最近は「もの忘れ外来」「認知症外来」など専門外来のある医療機関も増えています。

異変に気づいたら早めの受診を

「おかしい」と思っても、なかなか相談する相手がいないことが多いですよね。
つい、介護職や看護師などをしている友人知人に聞きたくなりますが、認知症は早期発見が重要です。
まずは普段お世話になっているかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門医を紹介してもらいましょう。
かかりつけ医が特にない場合は、市区町村の相談窓口や保健所・保健センター、地域包括支援センターなどに相談して、専門医につなげてもらいましょう。

この記事を書いたのは…おだけみよ
ライフオーガナイザー/介護士
汚部屋主婦から片付けのプロに。
介護士として認知症高齢者が共同生活を送る介護施設スタッフとして働きながら、
片づけのプロ・ライフオーガナイザーとして活動。
サンキュ!STYLEでは家事ら楽になるコツの他、介護が気になる同世代に向けて介護初心者情報も発信中。

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