【介護予防】ずっと美味しく味わいたいから、日常的に取り入れたい「口腔ケア」のススメ
片づけのプロ・ライフオーガナイザーで介護士のおだけみよです。
団塊の世代が後期高齢者となる2025年頃、介護職員が約38万人不足するといわれています。
介護士をどう確保するか?に課題が集まっていますが、解決の糸口が早々に見つかる問題ではなさそうです。
こういった現状があるので、個人的にはできるだけ「寝たきり予防」や「介護予防」を意識することも大事なのではないかと感じています。
今回は「食欲増進」や「口腔トラブル防止」に繋がり、暮らし全体の質が上がる「口腔ケア」を紹介します。
健康維持・介護予防にも繋がる「口腔ケア」とは?
「口腔ケア」と聞くと、歯磨きなどで口の中を綺麗にすることを思い浮かべる方が大半かと思います。
歯磨きの他、歯や歯茎、舌、粘膜、入れ歯を含む口の中の清掃、口腔内や口周りのマッサージ、咀嚼や嚥下のトレーニングなどがあります。
健康保持や口腔機能向上のためのリハビリなどを含んだ幅広い内容です。
「口腔ケア」は虫歯や歯周病などの口腔内トラブル予防だけでなく、健康的な日常生活を送るために、介護の現場では欠かせないものとされています。
口腔ケアには「いいこと」がいっぱい
口腔ケアには次のようなメリットがあります。
1.適切な口腔ケアは虫歯や歯周病など口腔内トラブルが減少する
2.誤嚥性肺炎や感染症の予防につながります
3.唾液分泌が促進されることで味覚が改善する場合があり、食欲増進や低栄養状態や脱水症状の予防に繋がります
4.口と舌の動きが改善されると、発音が良くなり円滑なコミュニケーションが取れるようになります
毎日の習慣にしたい「口腔体操」
口腔内が綺麗になるだけでなく、暮らし全体の質が上がる「口腔ケア」
次は介護の現場で実際に食事の前に行っている簡単な体操を紹介します。
実際のレクリェーションと同じような流れで真似しやすい構成になっています。
流すだけで体操ができるので、ぜひ帰省時などにご家族と一緒に試してみるのお勧めです。
コツは大きく口を動かすこと。
唾液が出るのを実感できるくらいがベストです。
美味しく食べられることは、当たり前のようで当たり前のことではないから…
元気な時は美味しく食べられるのが当たり前のように感じますが、嚥下機能が落ちたり、病気の影響などで味わうことさえも困難になることが無きにしも非ず。
自分も家族もずっと美味しく味わいたいから、日常的に「口腔ケア」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたのは…おだけみよ
ライフオーガナイザー/介護士
介護士として認知症高齢者が共同生活を送る介護施設スタッフとして働きながら、
片づけのプロ・ライフオーガナイザーとして活動。
サンキュ!STYLEでは家事ら楽になるコツの他、介護が気になる同世代に向けて介護初心者情報も発信中。