「ほかのライターさんと紹介する商品が被る問題」について
こんにちは! サンキュ!STYLEライターの増田洋子です。フリーランスのライターとして日々の生計を立てています。
先日、【私を悩ませる「タイトルに『○○』や『アレ』を使うかどうか」問題】という記事を書いたところ好評(?)だったので、調子に乗ってまた「サンキュ!STYLE」における文章論ついてまとめてみました。
今回取り上げるのは「ほかのライターさんと紹介する商品が被る」問題です。
先月、インスタライブで開催されたセミナーでライターのみなさんとお話をしている最中、この話を小耳にしました。
これに関して私なりの考察をまとめましたので、よかったらご覧ください。
紹介する商品が被っても問題ないと言える根拠
以前、編集部が「ライターによって切り口が異なるから、紹介する商品が被っても問題ない」と言っていました。
この言葉がすべてです。なぜ編集部がそう言ったのか、もう少し深く考えたいと思います。
「サンキュ!STYLE」は一般的に言えば、キュレーションメディアです。だから、
「検索をして、たまたま『サンキュ!スタイル』にたどりついた人」
ではなく、
「『サンキュ!スタイル』を訪問することそのものが目的の人」
が、比較的多いのではないかと私は推測しています。
後者は、つまり「サンキュ!スタイル」のファンです。
この推測が正しいとすれば我々ライターは、どちらかというとファンのために書くわけです。
検索結果で表示される上位10記事のイスを取り合う必要はありません。
では、何をすることがファンのためになるのか。
その1つとして「役に立つコンテンツを多く提供すること」があります。
紹介されているのが同じ商品であったとしても単純に記事数は増えますし、内容がまったく同じということは、まずないでしょう。
さまざまな視点や切り口で紹介することで、ファンは得られる情報が増えますし、親切であるとも言えます。
だから編集部も「被っても問題ない」と言ったのでしょう。
……さすがに2記事連続で同じ商品の紹介だと気まずいですけど(笑)
この推測が間違ってたらごめんね!
でも編集部は絶っ!対っ!にいろんなデータを取っていて、それを基に「問題ない」と言っているはずなので、信じよう!!
また一部のライターさんには固定のファンがいるはずです。
そのファンは、そのライターさんの記事を「好きだから」という理由で読むわけです。
紹介する商品がほかのライターと被っているかどうかは、同様に問題ありません。
ほかにも「入稿可能な最低文字数が500字と少ないからSEO気にしてなさそう」とか「セミナーでもSEOって言わないな」とか「ライターさん全員がSEOを気にして書いているわけではなさそう」とか「ブランディングで売っているライターさんが多い印象だからSEOは気にしてないんだな」などなども考えていて、ごめんなさい、どちらかというとこれらが本音なんですけど、SEOに関しては教えられるほど詳しいわけではないので割愛。
それでも被るのが嫌という人へ
被っても問題ないとはいえ、心理的にはなんか嫌ですよね?
それなら単純に、被らないようメジャーなお店の商品紹介を避ければいいだけです。
私は「サンキュ!STYLE」のライターに採用されたとき、ほかのライターさんがどのような記事を書いているのかを調べることから始めました。
結果、コンビニに関してのみ言えば、大手3社の商品の紹介記事はあっても、ミニストップの商品紹介の記事はありせんでした。
ということで、私はミニストップの商品紹介の記事が多めです。
ミニストップの場合、大手3社よりはマイナーだけど、ソフトクリームという訴求効果の高い商品があります。
近所にはなくても、あのソフトクリームを求めてわざわざ足を運ぶ人もいるでしょう。
だからある程度は記事の需要もあり、読んでもらえると判断しました。
なお、ややマイナーなミニストップの記事でもほかのメディアに転載してもらえます。
私が書いたミニストップの記事8本中、4本は転載してもらえています。(10月13日現在)
「ややマイナー」とは書きましたが、それでもミニストップは知名度があり、イオンの傘下企業です。
「もっとマイナーな企業の商品は読んでもらえないかな? 転載してもらえないかな?」と心配する人もいるかもしれませんね。
ちょっとマイナーなものでも、うまくやれば大丈夫だと思います。
例えば新発売の便利グッズを使ったとき、
「これだよ、これ! こういう商品が欲しかったんだよ!」
と、思った経験はありませんか?
でも、その商品に出会うまで、具体的に「こういったお悩みを解決できる商品が欲しい」と考えていたでしょうか?
ときにはその便利グッズを使い、解決して初めて、悩んでいたということに気づくこともあるでしょう。
消費者の奥底にある、消費者自身が気づいていない欲求、それを刺激する記事を書けばいいのです。
そのためにはもちろん、紹介する商品や記事の質が優れていなければいけないのですが……。
まぁ、これが一番難しいんですけどねっ!!(笑)
結論:被っても被らなくても大丈夫!
長々と書きましたが、ほかのライターさんと紹介する商品が被っても、被らなくても問題はありません。
そんなことよりも、自分の「書きたい!」を大切にしたほうが賢明です。
自分の「書きたい!」を貫いていれば、自分らしい記事が集約され、それが個性となり、ファンがつくからです。
というか、自分の心が本当に動くものを紹介したほうが、単純に楽しいですしね。
そんなわけでみなさん、楽しく書くことを一番の目標にして行きましょー!
◆この記事を書いたのは・・・一人暮らし歴10周年目突入のフリーランスライター。コーヒーとラーメンが大好き。美味しいコンビニ飯を探すことと100均雑貨を駆使した手間抜き調理と家事が得意