パンプス疲れの足をケアして、外反母趾を防ごう!

2021/10/07
  • 理学療法士で、男の子3人のママ。子育てで忙しい中でもできるセルフケアを実践中。 もっと見る>>

外反母趾で痛みがあり、歩くのが大変になった女性をたくさん見てきた、サンキュ!STYLEライターで理学療法士のみかんです。

外反母趾は嫌だけど、女性のパンプス姿はかっこいいですよね。

仕事柄、必要な方もいらっしゃると思うし、オシャレとして好きで履いている方もいらっしゃるでしょう。

自分のライフスタイルの中で、パンプスを履く機会があるのであれば、ちょっと頭に置いてほしいことがあります。

それは自分の体との向き合い方。

たくさんある「足のセルフケア」の中で、パンプスを履く生活にピッタリのケアを理学療法士の視点で紹介したいと思います。

パンプスを履いたあとにケアしたい部分は?

パンプスを履くとうまく使えない機能があります。

それは足や足の指の機能。


三角の空間にギュッと押し込められ、本来なら上から真っ直ぐに床を蹴るようにして力を発揮する足の指たちが、違った形で体を支え続けなければならなくなっています。


また、足には3つの「アーチ」と呼ばれる「地面からの衝撃吸収」の役割があります。

足の指の力が発揮されることで作られる足のアーチも、パンプスを履いているとうまく機能できません。


パンプスを履いた後は、そんな状態にあった足をいたわり、機能しやすい状態に整えてあげることで長くパンプスとお付き合いできると思います。

そんなセルフケアを意識してみてはいかがでしょうか?


セルフケアでは「ちゃんと頑張らなきゃ!」という肩の力は抜いてくださいね。

今日もお疲れさまという感じで、最初に固まった関節周りをほぐしてあげて、その後で本来の足の指の機能を使って体を戻してあげるイメージです。


「パンプスってかっこいいけど、狭くて足の指にはしんどいのよね、お疲れさま。」

そんなふうに自分の体と対話し、大切にケアしてあげられると、体は喜びますよ。

メイク後の洗顔や保湿、手の肌荒れケア、髪の毛のダメージケアと同じような感じで。


3つの具体的なケア

(1)筋肉のリラックス

足や足の指にはたくさんの関節があります。

指を一つ一つ動かしたり、足首を回したり、色々と動かしてあげることで周りの筋肉が緩みます。

上の画像のように、骨と骨を持って、間を動かす、みたいなことも気持ちがいいですよ。

いろんな方向に動かしていると、なんだかポカポカ、血流が良くなったみたいに感じたら、とっても上手にできていると思います。

(2)指の筋肉を使うエクササイズ


よく動かして、筋肉がほぐれたら、次は足の指を使いましょう。

「タオルギャザー」と呼ばれるこのエクササイズ、ご存知ですか?


この画像のように、床に敷いたタオルを足の指を使って引き寄せます。

ポイントは足のアーチをしっかりと丸めること。

指だけじゃなく、足の甲が丸くなるようにギュッと引き寄せてみてくださいね。

2〜3分も続けると結構疲れます。

タオルだけで物足りない方は、タオルの先に1〜2リットルのペットボトルを置いて負荷を増やしてもオッケーですよ。

(3)足のアーチを意識して立つエクササイズ


最後は高めた機能を、実際の姿勢やバランスで使います。

足にある3つのアーチでギュッと床をつかむイメージで、立ってみてください。
(画像のイラストでは、浮いている見えますが、足の裏は全部地面につけておきます)

そのまま片足立ちになって、浮かせた足の股関節をグルグルと回します。

バランスを保ちながら30秒、頑張ってみてくださいね。

いつまでも好きなところへ歩ける足を!

どうでしたか?

地味だけど、結構疲れるし、筋肉使ったー!と感じたのではないかと思います。

でも血流が良くなって、なんだかスッキリな感覚もありませんか?


セルフケアって自分の体を喜ばせることだと思っています。

足の裏って、立っていると唯一地面についているところなんですよね。

その部分を整えてあげることは、立って活動する自分を応援してあげることにもつながります。

お風呂に入ってあとの1日の終わりにはぜひ、自分の体を喜ばせてあげてくださいね!



◆ この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライターのみかん。姿勢やバランスなど動作の専門家である理学療法士で、3人の男の子のママです。心地よいからだづくりをサポートします。自身が苦手だった「管理」の仕組みづくりや「手放す」コツも発信中です。

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