【セルフケア】座りっぱなしはなぜ良くないの?見えない背骨事情がわかります!
関節や筋肉のセルフケアが大好きなサンキュ!STYLEライターのみかんです。
リモートワークが増えましたね。
子育てとの両立がしやすい在宅勤務を選択されている方も多いのでは?
気がつくと座っていることが大半の生活になっている方もいらっしゃるのではないかと思います。
セルフケア、されてますか?
座り続ける生活が続いているとき、「背骨のクッション」のことを少しだけ気にかけてあげてほしいと思います。
背骨のクッションってなんでしょう?
この記事では、まず背骨のクッションについてお伝えしますね。
理解を深めたあとは、みかん流のセルフケアや環境の整え方で具体的なイメージを持ってもらえたらと思います。
背骨のクッションに愛を!
突然ですが、背骨のことって考えたことはありますか?
手足を除いた胴体の部分を「体幹」と呼んでいて、「腰痛予防には体幹の柔軟性と筋力が大切!」くらいは聞いたことがあるかと思います。
「体幹」って、実は背骨のひとつひとつが関節なので、関節の集まりなんですよね。
どういうことかというと、背骨って頸椎(首)が7つ、胸椎(胸から腰にかけて)が12つ、腰椎(腰)が5つ、そして骨盤につながるんですね。
そのひとつひとつが関節になっていて、背骨の間には椎間板と呼ばれるクッションが挟まっています。
このクッションが体幹の動きに合わせて関節ごとに少しずつグニャグニャ動いてくれて、その積み重ねが様々な動きにつながっているんです。
ここで、いつも同じ場所に座っているからお尻が当たる部分だけへたってしまった・・・なんてダイニングチェアのクッションを思い浮かべてみてください。
なんでへたってしまったかは簡単ですね。
ずっと同じところに圧がかかっていたから。
実は、背骨のクッションもおんなじなんです!
ずっと同じ姿勢ばかりしていると、ずっと同じところに圧がかかり続けます。
すると、当然へたっちゃうんですよね。
特に前かがみの姿勢になると、背骨が近づく前方部分への圧が強くなり、クッションは後ろに追いやられます。
それが長引いたり、前かがみの状態で荷物を抱えたり子どもの抱っこなどで負荷が強くかかると・・・。
飛び出たクッションがその先にある神経を圧迫して、お尻から足にかけての痛みやしびれが出ると「腰椎椎間板ヘルニア」なんて呼ばれます。(下の図を参照)
座っている時間が長い人、前かがみで負荷のかかる動作をよくしている人は要注意!
クッションの前側に圧がかかり続けすぎたり、強く圧がかかることが多かったりして、腰椎椎間板ヘルニアへのリスクが高まってしまいます。
セルフケアのコツは、圧を分散させる、つまりいろんな方向に背骨を動かすこと。
イメージできましたか?
背骨のクッションに優しい環境とセルフケア
クッションの役割がわかったところで、今度はみかん流の環境設定とセルフケアの実践をお伝えします。
まず、私が愛用しているのは、足付きのバランスボール!
これ、便利なんです。
これをPC作業をする机の前にドドン。
そう、イス代わりにしています。
足付きバランスボールのいいところは、この3つ。
(1)転がっていかない(子どもによる瞬間移動も防げる)
(2)いつでも骨盤を動かせるから、ずっと同じ姿勢にならなくてすむ
(3)休憩中のストレッチやエクササイズにも使える
このあと、(3)のストレッチと長く前かがみでいた後のクッションリセットエクササイズを紹介します。
背骨反らしストレッチ
写真のように、ボールのカーブに背骨を沿わせます。
背中がグイーンと伸びて気持ちいい!
この姿勢は、前側にばかり圧がかかっていたのがゆるむんです。
でも決して無理はしないでくださいね。
「自分ができる範囲で少しずつ」が、からだを痛めないポイントです。
椅子に座っていて曲がりっぱなしだった股関節も伸ばせたら、バッチリです。
息を止めずに大きく呼吸して、縮こまったお腹の筋肉が伸びているのを感じてくださいね!
背骨のクッションの位置をリセット
次は骨盤を前方に押し込むことで、クッションの位置をリセットする体操です。
腰より下の骨盤に手を当てて、ゆっくりと前へ押し出すようにします。
10〜20秒を2〜3回やればオッケー。
これは特に腰の背骨のクッションが喜びますよ。
からだが喜ぶ感覚を大切に
いかがでしたか?
背骨のクッションなんて、普段気にとめたことがないし、そもそもそんな存在知らなかったという方もいらしたと思います。
背骨のクッションを大切にすることは、将来のからだの柔軟性や筋力、バランスに大きく影響します。
日頃からちょっぴり意識してみてくださいね!
ちなみに・・・座りっぱなしの人が大切にしてほしい筋肉もあるんです。
それはお尻の筋肉!!
今後、記事にするので、楽しみにしていてくださいね!
◆ この記事を書いたのは・・・みかん。姿勢やバランスなど動作の専門家である理学療法士で、3人の男の子のママです。心地よいからだづくりをサポートします。自身が苦手だった「管理」の仕組みづくりや「手放す」コツも発信中です。