
「またママだけ頑張れってこと!?」スキルアップ支援にモヤっとする理由
暮らしのモヤっとする時間を短縮!サンキュ!STYLEライターで時短研究家ママのあらきあゆみです。
最近、「子育て中のママにスキルアップ支援を」という話題がニュースで流れてきました。一見ありがたい話のようだけど、SNSには「またママばっかり頑張れってこと?」「育児して家のことして、さらに勉強まで!?」という声がたくさん。
私も正直、「うーん……」と引っかかりました。なんでこんなにモヤっとするのか?どうすればこの違和感とうまく付き合えるのか、考えてみました。
モヤっとの正体は「すでにやってるのに、まだやるの?」感
朝ごはんを作って、子どもを着替えさせて、洗濯、買い物、夕飯の準備。育児しながら家庭を回すって、それだけで1日フル回転ですよね。パートナーが非協力的だったり、家族が健康上の問題を抱えていたり、仕事、親の介護などが加われば尚更です。
そんな中で「スキルアップもどうぞ」と言われると、「今以上に何をしろと…?」って思ってしまうのも無理はありません。
しかも、日々こなしている「家庭を整えて、回す力」って、本来とても価値があるはずなのに、それを「ゼロスタート」のように扱われると、ますますしんどくなります。
「やりたくない」じゃなく、「やれる仕事」が減る未来がある
でも、ここで一つだけ冷静に考えてみました。今、私たちが子育てしながら比較的働きやすい仕事(事務・軽作業・レジなど)は、数年後にはAIや自動化でどんどん置き換えられていくかもしれません。
つまり、「やりたくないからやらない」のではなく、そもそも【やれる仕事】がなくなってしまうかもしれない未来が、もうすぐそこまで来ている可能性もあるのです。
もちろん、そんな状況を個人の努力でなんとかしようというのは、本来おかしい話です。もっと根本的な制度や支援のあり方が変わるべきだとも思います。
でも、それを待っている間に、もし少しでも「やってみようかな」と思える余地があるなら、行政などの支援を利用して、未来の自分の選択肢を1つ増やしておくのも悪くないのでは?……そんなふうにも感じました。
やるなら「本当に役立つ」学びを、暮らしの中から選ぶ
時間も気力も限られている今、「やった感」ではなく「やってよかった」と思える学びでなければ、意味がないと思います。
たとえば、AIが普及しても人に求められるような、暮らしの延長にあるスキルなら、実感をもって学べるかもしれません。
・SNSやスマホで日常的に触れているもの → デジタルリテラシーや発信スキル
・暮らしを整えて、回す力 → タスク設計や家事代行・スマートホーム知識
・話を聞く・気持ちに寄り添う → コミュニケーションやカウンセリング基礎
こういうものなら、「それなら私にもできそう」と思える人もいるかもしれませんし、「今は無理だけど、いつか余裕ができたら…」と引き出しに入れておくだけでも、意味があるかもしれません。
最後に
家のこと、育児のこと、日々のやりくりだけでもいっぱいいっぱい。その中で「もっと成長して」と言われると、反発したくなる気持ちもありますよね。
暮らしを回して、家族を支えて、毎日をこなす。それ自体が、もう立派な「スキル」だと認めてほしいなぁと思います。
だからこそ、もしほんの少しでも「何かを学んでみたい」と思える余白があったなら、「誰かにやらされる」ではなく「自分で選ぶ」スタイルで、学びを取り入れていけたら。
私と同じように「子育て中のスキルアップ支援」の話題にモヤっとした人の参考になれば幸いです!
◆この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター&時短研究家ママ(あらきあゆみ)
プチプラ活用・デジタル活用・マルチタスク術など……モヤっとする時間を短縮して「納得して使える時間」を増やすためのアイデアを提案|育児と介護のダブルケアを実践する二児の母|FP2級&終活ライフコーディネーター。