【収納・片付け】モノも刺激 HSPにとって快適な暮らしと空間

2022/11/29
  • ストレスフリーな生活動線リノベマンション暮らし。現役ヨガインストラクターとして、心と身体の調え方も発信中。 もっと見る>>

ストレスフリーなリノベマンション暮らしの整理収納アドバイザー たなべしほです。
\空間×心×身体/をテーマにヨガインストラクター、セラピスト、マインドフルネス講師としても活動しています。

先日、『HSPとHSC』に関する勉強会に参加しました。
ストレスフルな現代社会。
「もしかして、自分もそうなのかな?」と感じる方。
子育てをしていて、「子どもが、とても繊細すぎる」と感じることってありませんか?

HSPとHSCってなに?

1996年にアメリカの心理学者 エイロン・N・アーロン博士が提唱された、
人の気質をあらわす名称。

・HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)
・HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)

繊細さん、敏感さんなどと称されることもあります。

実は、私もHSPであることを自覚して生活を送っているのですが
時々、人には理解してもらえなかったりして、実生活の中で生きづらさを感じることもあります。

HSPには、4つの特性があるといわれています。
【4つの特性 DOES】
D(深く処理する:Depth of processing)
O(刺激を受けやすい:Overstimulated)
E(全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い:Emotionally reactive and high Empathy)
S(ささいな刺激を察知する:Sensitivity to Subtleties)

HSP気質であることはデメリット?

そのように思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
繊細さ、敏感さは気質であり、個性の一部分。
固定観念を手放して、見方を変えてみれば、「強み」「魅力」「才能」として捉えることもできます。

例えば、「一を聞いて十を知る人」「他人の感情を読むのが得意な人」
そのような特徴を生かした活躍の場、職業ってありますよね。

しかし、実際、さまざまな刺激を受けやすいという点では、デメリットになることも多いです。
ネガティブなモノはもちろん、ポジティブなモノも刺激となってしまい、疲労感は人一倍感じやすいのも事実です。

モノも刺激 ~HSPにやさしい心地よい空間づくり~

HSPの4つの特性のうち
O(刺激を受けやすい:Overstimulated)という点を受け入れて、生活する時、とても大事なことがあります
とにかく、『入る刺激を少なくすること』がポイント。
例えば、人、モノ、五感に関する刺激(香り、音、光、味、触れるもの)など。
私自身、「こういう刺激に本当に弱いなぁ」と日頃感じ取りながら生活しています。

自分自身のそういう特性に気づいていると、家づくりや空間づくりにも役立ちます。
ちなみに、我が家は、2020年にリノベーション工事をした自然素材の住まいです。
私も家族もケミカルなものは苦手なので、無垢のフローリングに珪藻土の壁。
照明も刺激の少ない、心が和む間接照明にしました。

収納は、造作でお願いをして、「見せる収納」よりは、「扉が付いた」タイプにして、できる限り、モノが目に入らない仕組みにしてもらいました。
HSPは、わずかなことでもストレスに感じられるので、動線にも工夫があります。
キッチンやお風呂、洗濯室の家事動線もストレスフリーに、使いやすさと動きやすさにこだわりました。

おまけに、回遊動線で各部屋へのアクセスがスムーズな上に、回遊式だと、忙しい時間帯の渋滞も防げます。
以上、これから、家づくりをお考えのHSPには、本当におすすめの情報です。
でも、「家づくりの予定はないなぁ」と思っているHSPでも、暮らしをもっと快適に心地よくする方法はたくさんあります。

暮らしをもっと快適にする5つのステップ

▶ステップ1:まず、モノに対する刺激を減らしましょう。そもそも、モノ自体が少なければ、刺激になりません。
そして、モノ選びも慎重に、自分が心地よいモノを選ぶことをおすすめします。
持つモノを厳選して、空間も心も身体も軽やかに、しましょう。

▶ステップ2:見せる収納よりは、扉付きの収納がおすすめ。引き出しやカゴを活用するのもgood。
好みで、カーテンや布を使って、隠すのもOK。とにかく、ごちゃつかない工夫が大事です。
最後に、どこに何が入っているかわかるように、ラベリングなどをして、モノの把握をしっかりしてくださいね。

▶ステップ3 家事動線の見直し。
洗濯なら、洗う→干す→畳む→しまう の動線が短いほうが、断然ラク!
キッチンであれば、、例えば、毎日使う食器はまとめるとか、コンロ側、シンク側で使用する道具は、より近い場所に収納するとか、動線を意識することで、いっそう家事がラクになります。

▶ステップ4:グリーン(観葉植物)を取り入れる。
・インテリア効果
・癒し効果(ストレス軽減、心が安らぐ、目の癒し)
・空気清浄効果

グリーンがあると、自然と目がいくので、モノそのものやデジタルなモノの刺激から私たちを引き離してくれます。
お気に入りの植物に出会うと愛おしい気持ちになると思います。
でも、お世話がストレスになっては本末転倒なので、自分で管理できる量にすることも大事です。

▶ステップ5:やわらかい光を取り入れる。
HSPにとって、光も刺激であり、ストレスに感じられることも。
おすすめは、間接照明。
スタンドライト(フロアライト)、テーブルランプ(テーブルライト)、スポットライトなどを取り入れるのもgoodです。
色も、白熱電球や蛍光灯型電球よりは、暖色系のものやLEDの昼光色のタイプが心が落ち着いておすすめです。
ご自分のテイストにあった心地よいモノを選んでくださいね。

前向きに解決する方法を知る!

HSPということをより深く知ることで、目の前の暮らしや考え方を変えられることってたくさんあります。
モノや空間との向き合い方を変えるだけで、暮らしがもっと明るく、快適になります。
整理収納や間取りのことでお悩みの時は、お近くの整理収納アドバイザーやライフオーガナイザーの方にご相談するのもありですよ。
家事動線や生活動線も見直して、今より暮らしも心も、もっと軽やかに!

■記事を書いたのは・・・たなべしほ
リノベマンション暮らしの整理収納アドバイザー
\空間×心×身体/をキーワードに暮らしを整える情報を発信しています。
たくさんの方に笑顔を届けたいと思い、暮らしコンディショニングアドバイザーとしても活動中。
空間を整えて、心と時間に余白を。
モノを通して、自分を知り、より健やかに。

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