紫外線だけじゃなかった…気象予報士が気をつけている春の「お肌の敵」3つと対策は?
- 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>
立春以降、次第に強まっていく日ざしを感じて紫外線対策を始めている人は多いと思いますが、これからの時期、要注意なのは紫外線だけではありません。
春はなぜか毎年お肌の調子が悪い…、そんな人は紫外線以外の気象要素に影響を受けているかも⁉
今回は、気象予報士と料理人の2足のわらじを履くライター・植松愛実が、今とくに気をつけたい「お肌の敵」について解説します!
春霞(はるがすみ)
春の空は晴れていても、真っ青というより少し白っぽく霞んだ水色になっていることが多いですよね。
これは、日ざしが強まるとともに上昇気流が起きやすくなって、地面から細かい土やチリ・ほこりが巻き上げられているため。
「春霞」と言えばきれいな感じがしますが、要するに土ぼこり・砂ぼこりです。
こういった細かい粒子が肌に接触すると、それだけで肌にとっては刺激になります。
加えて花粉やPM2.5といったさらに細かい粒子も空気中に含まれていることが多く、外を歩くだけで肌を刺激し続けてしまうのです。
そのため、春は外から帰ってきたらできるだけ早めに顔を洗って刺激物を取り除くのがおすすめです。
寒暖差
毎年、季節の変化とともに気温も変化しますが、その変化は一定ではありません。
冬から夏へ向かって徐々に高くなっていくのではなく、春の間に一気に変化します。
しかも真っすぐ高い気温へ向かっていくのではなく、アップダウンを繰り返してジグザグに気温が変化するので、日々の寒暖差が大きくなるのです。
こういった寒暖差は、肌が本来持っている新陳代謝のサイクルを乱してしまい、さまざまな肌トラブルにつながってしまいます。
ちゃんとしたサイクルを取り戻せるよう、毎朝起きる時間や食事の時間をできるだけ規則正しくしてみましょう。
乾燥
「乾燥が肌に悪いのはわかるけど、乾燥って冬の話でしょ?」と思うかもしれません。
ところが、春の空気は意外と乾燥しています。
冬と春とであまり湿度が変わらない地域も多いですし、日本海側など場所によっては冬より春のほうが乾燥する地域すらあります。
冬の間だけスキンケアに保湿をプラスする人もいると思いますが、できれば春の間も続けるのがおすすめです。
「お肌の敵」をよく知って春の肌を守ろう
夏は紫外線対策、冬は乾燥対策というのはわかりやすいので実践している人が多いなか、春の「敵」は見逃されがち。
毎年春になるとなんとなく肌の調子が悪い…、そんな人は、今回解説した「春霞」「寒暖差」「乾燥」の悪影響を受けているかもしれません。
お肌の調子が悪いと仕事や家事などの意欲もそがれてしまいますし、気分も沈みがち。
春特有の「お肌の敵」をよく知ることで早めに対処して、少しでも春を快適にすごしましょう!
■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEでは、誰かに教えたくなるお天気の豆知識や災害に備えるコツ、「食」に関する情報を中心に発信中。