もう地味だなんて言わせない!旬のごぼうで食欲そそる副菜3選
- 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>
秋が深まるにつれて美味しくなる野菜の一つに、ごぼうがあります。
ごぼうの旬は秋から冬にかけて。
毎年9月頃から徐々に出荷量が増えていき、12月にはピークに達します。
見た目も味も地味なイメージのごぼうですが、調理方法次第で大人も子どももぱくぱく食べられる人気おかずになります。
今日は、ご飯をおかわりしたくなるほど食欲をそそる、ごぼうの副菜を3つご紹介します!
秋冬に食べたい!体を温めてくれる食材
よく、「夏野菜のサラダは体を冷やす」や「生姜湯を飲むと体が温まる」といった話を聞くことがあると思います。
つまり、食材の中には体を冷やすものと温めるものがあるということです。
実は体を冷やす食材と温める食材には、それぞれ特徴があります。
その特徴の一つが、旬の時期です。
夏が旬のものには体を冷やすものが多く、冬が旬のものは体を温めるものが多いのです。
秋から冬にかけて旬を迎えるごぼうは、まさに体を温めてくれる食材の代表格と言えます。
また、温暖な地域で育ちやすいものは体を冷やし、逆に寒冷な地域のものは体を温める食材が多いという傾向もあります。
ごぼうの作付面積1位は青森県。
2位以下を大きく引き離し、全国で栽培されるごぼうの実に3割以上が青森県産です(農林水産省『作物統計調査』2021年より)。
つまり寒冷な地域の特産品です。
こういった季節や産地による法則はもちろんすべての食材に必ず当てはまるわけではありませんが、基本的には寒い時期・寒い地域の野菜は体を温めてくれるパワーがあります。
旬の食材を取り込むことはとても理にかなっているのです。
ごぼうだけで食欲アップ!副菜レシピ3選
今回は、お子さんもスナック感覚で食べられる揚げ焼きから、洋風の献立にも合うデパ地下のデリ風まで、
すぐ食べても作り置きにしてもOKな3種類の副菜をご紹介します。
日持ちはどれも冷蔵で5日、冷凍なら1か月です。
カリポリ食感がたらまない!ごぼうの揚げ焼き甘辛だれ
◆材料(2~3人分)
・ごぼう…1本
・片栗粉…適量(大さじ1程度)
・酒…大さじ0.5
・みりん…大さじ1
・砂糖…大さじ0.5
・醤油…大さじ1
・油…適量
・(あれば)輪切り唐辛子、白ごま…お好みで
◆作り方
【1】ごぼうを包丁の背でささがきして皮を薄く取り除き、3~4センチの長さに切って水に数分さらしてアク抜きする。
(慣れない場合や時間がない場合はピーラーを使ってもOK!)
【2】水気を切ったごぼうに片栗粉をまぶす。
【3】フライパンに多めの油を熱し、ごぼうを入れて揚げ焼きにする。
【4】ごぼうの表面がこんがり焼けてきたら、一旦火を止めて余分な油をふき取る。
【5】調味料(酒・みりん・砂糖・醤油)を加えて再加熱し、ふつふつと沸いてきたら弱火にして、ごぼうに調味料を絡める。
【6】皿に盛り、好みで輪切り唐辛子や白ごまをあしらう。
デパ地下風ごぼうのマヨマスタード和え
◆材料(2~3人分)
・ごぼう…1本
・マヨネーズ…大さじ1
・粒マスタード…大さじ1
◆作り方
【1】ごぼうを包丁の背でささがきして皮を薄く取り除き、薄い斜め切りにして、水に数分さらしてアク抜きする。
(慣れない場合や時間がない場合はピーラーを使ってもOK!)
【2】鍋またはフライパンに湯を沸かし、水気を切ったごぼうを2分茹でて、ザルにあげる。
【3】ボウルにマヨネーズとマスタードを混ぜ合わせて、ごぼうを和える。味見をして物足りない場合は塩(分量外)を少々足す。
定番だけど美味しい!何度も食べたくなる優しい味のきんぴら
◆材料(3~4人分)
・ごぼう…1本
・にんじん…1/2本
・酒…小さじ2
・みりん…小さじ2
・砂糖…小さじ2
・醤油…小さじ2
・油(あればゴマ油)…適量
・白ゴマ…お好みで
◆作り方
【1】ごぼうを包丁の背でささがきして皮を薄く取り除く。
(慣れない場合や時間がない場合はピーラーを使ってもOK!)
【2】ごぼうを数ミリ幅の千切りにする。斜めに薄切りしてから数枚重ねて細く切るとよい。
【3】切ったごぼうを水に数分さらしてアク抜きする。
【4】にんじんを数ミリ幅の千切りにする。
【5】フライパンに油を熱し、水気を切ったごぼうとにんじんを炒める。
【6】数分炒めて火が通ってきたら、調味料(酒・みりん・砂糖・醤油)を加え、水分がほとんど飛ぶまで炒める。
【7】皿に盛り、好みで白ゴマを振る。
※調味料は全部一度に加えてもいいですが、先に醤油以外を加えて炒め、最後に醤油を加えると香り良く仕上がります。
※掲載している調味料の分量は、お子さんも安心して食べられるよう少し薄味にしてあります。大人だけが食べる場合や、お酒のおつまみにする場合は、醤油を大さじ1~1.5くらいに増やしてください。
体に嬉しい栄養いっぱいのごぼうを食べよう
ごぼうは冒頭にご紹介したように体を温めてくれる働きがあるほか、食物繊維や葉酸、ビタミンCなど体に嬉しい様々な栄養素も含んでいます。
これからの時期、市場価格も徐々に下がって手頃な値段で買えるようになりますので、ぜひ日々の食事に取り入れてみてください!
■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を発信。また、東北や東海、関西にも住んだ経験から、各地の伝統的な食材にも詳しい。野菜ソムリエ、食育インストラクター、気象予報士など保有資格多数。