食育インストラクターおすすめ!栄養バランス改善のために今日から始める小さな3ステップ

2022/11/03
  • 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>

家族の健康のために、少しでも栄養バランスの良い食卓を作りたい……、誰もが思うことながら、忙しい毎日の中でなかなか細かい計算までするのは難しいですよね。
今回は、すぐにでも始めることができる簡単な3つのコツを、食育インストラクターであり野菜ソムリエでもあるライター・植松愛実がお伝えします!

1.まずは「見た目で判断」でOK!色の種類を増やそう

どの食材にどんな栄養素が含まれているのか、1から調べて栄養バランスを考えていくのは大変ですよね。
そんな時はまず、見た目で判断してOK。
どういうことかと言うと、今日使う予定の食材を並べてみて、「何色と何色の食材があるか」を見るのです。
そうすると、一部の色の食材がやたら多かったり、あるいは特定の色の食材がまったく無かったりすると思います。

たとえばこの写真では、白や茶色系の食材(れんこん、ごぼう、カリフラワー、大豆など)が足りていない。

実は大抵の食材の色は、その食材に含まれてる栄養素の傾向を表していることが多いのです。
そのため、色を見ることによって、たとえば「次に買い物をするときは足りない色の食材を買ってみよう」と改善することで、結果的に栄養バランスを良くすることができます。
もちろんすべての食材を色だけで判断することはできまぜんが、まずは第一歩。
専門的な知識がなくてもできることから始めましょう。

2.「日本人あるある」を知っておこう

一般的な日本人の食生活では、食物繊維やカルシウム、そしてビタミンAを中心とした一部のビタミンが不足しがちです。
そのため、たとえば買い物のときに「晩ご飯のおかず、あと1品どうしよう…」という場合は、不足しがちな栄養を補える食材を主役に据えるのがおすすめ。
食物繊維なら青菜類の野菜やごぼうやこんにゃく、カルシウムなら乳製品や小魚、ビタミンAならにんじんやかぼちゃ(正確にはこれらの野菜にはβカロテンが含まれていて体内でビタミンAに変わります)、といった具合です。

3.時間がないときは「万能食材」に頼っていい

栄養バランスについて考えるのは大事とわかっていても、忙しいときは食材を並べて見たり色々と吟味したりする時間がどうしてもなくなりますよね。
そんなときは、大豆や卵といった、一度に複数の栄養素をしっかり摂取できる便利な食材に頼っても大丈夫。
大豆にはビタミンやたんぱく質のほか、食物繊維やカルシウムなど幅広い栄養素が含まれています。
加工品の種類も多く、納豆、味噌、豆腐、油揚げ、厚揚げ、豆乳、きなこ、水煮など選択肢が広いので、大豆製品を毎日食べたとしてもマンネリ化しにくいのも嬉しいですね。

種類豊富な大豆製品。普段あまり食べない場合は、毎日どれか1つを取り入れることから始めてみよう。

また卵にはビタミンCと食物繊維を除くほぼすべての栄養素が含まれているため、手っ取り早く栄養を摂取できます。
ただし、成人の場合、卵を食べ過ぎるとコレステロール値が高くなる人もいるため、気になる場合は1日1個までにしておきましょう。

■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を発信。また、東北や東海、関西にも住んだ経験から、各地の伝統的な食材にも詳しい。野菜ソムリエ、食育インストラクター、気象予報士など保有資格多数。

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