なぜ秋は蕎麦が美味しい?野菜ソムリエおすすめ蕎麦アレンジ2選
- 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>
蕎麦は種まきから約2か月で収獲される品種が多く、秋蕎麦の刈り取りは北海道で9月に始まり、11月にかけて九州まで収穫地域が南下します。
蕎麦は年2回収穫される地域が多いですが、秋の新蕎麦は「秋新(あきしん)」とも呼ばれ、香りが良いのが特徴です。
今回は秋蕎麦が美味しい理由と、おすすめアレンジをご紹介します!
秋蕎麦の風味の鍵を握る「寒暖差」
夏から秋にかけて、朝晩と日中の気温差は次第に大きくなっていきます。
この寒暖差が、蕎麦を美味しくする鍵。
蕎麦の中のデンプンがしっかり熟成されることによって、風味豊かな蕎麦に成長するのです。
また、古くから秋に収穫される蕎麦はもっとも色味が良いとされ、珍重されてきたという背景もあります。
【レシピ】とろとろきのこであったまる!あんかけ蕎麦
■材料(2人分)
・蕎麦…2束
・だし汁…600cc
(水+ほんだしで可)
・醤油…大さじ4
・みりん…大さじ4
・片栗粉…大さじ2
・好きなきのこ(しめじ、まいたけ、えのき等)…1/2パック
■作り方
【1】きのこは石づきを取り、食べやすい大きさにしておく。
【2】蕎麦を表示通りに茹でて、ザルに上げる。
【3】鍋にだし汁・醤油・みりんを入れ、きのこをさっと煮る(数分でOK)。
【4】【3】に水溶き片栗粉(片栗粉+同量の水)を入れ、火を止める。
【5】蕎麦をさっと水で洗って器に盛り、つゆをかける。
【レシピ】温も冷も美味しい!買い物が無駄にならないおろし蕎麦
蕎麦をパッケージの表示通りに茹でて、トッピングに大根おろしと、お好きな薬味(ネギや鰹節など)を載せれば完成。
特に鰹節はおすすめ!大根おろしの相性も良いし、見た目の色どりも良くなります。
つゆは、
■温かい状態で食べる場合;
めんつゆで「かけつゆ」を表示通りの割合で作る
(水の代わりに熱湯を使うか、水で割ってから鍋で沸かす)
■冷たくして食べる場合;
めんつゆの「つけつゆ」の表示通りに作る
だけでOK!
温でも冷でも美味しいので、寒暖差が激しいこの時期、どっちでも美味しいのは嬉しいポイント。
お子さんが大根おろしが苦手な場合は、代わりにわかめを載せても。
「新蕎麦」は秋の季語
秋以外にも収穫される蕎麦ですが、新蕎麦は古くから秋の季語です。
昔の人も、秋に蕎麦が一番美味しくなるのを知っていたのですね。
■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を発信。また、東北や東海、関西にも住んだ経験から、各地の伝統的な食材にも詳しい。野菜ソムリエ、食育インストラクター、気象予報士など保有資格多数。