蒸し暑い時期のお弁当…いつもの食材を加熱する・しないの判別方法は?食育インストラクターが解説!

2023/05/27
  • 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>

日に日に気温だけでなく湿度も高まっていく時期。作ってから食べるまで時間のかかるお弁当は特に食中毒が心配です。
食中毒を防ぐためには食材をしっかり加熱することが必要になりますが、ひとまず生野菜をできるだけ避けるとしても、普段加熱せずに食べている加工食品はどうすればよいのでしょうか。
今回は食育インストラクターの植松愛実が、いつもの食材を加熱する・しないの判別方法を解説します!

カギはいつもの保存方法!

ある食材をお弁当に入れるとき、加熱してから入れるかそのまま入れるか悩んだ場合は、いつもその食材をスーパーで買ってきて家で保存するのに冷蔵庫に入れているかどうかを基準にしましょう。
たとえば、海苔や昆布は常温で長期間保存できるので、そのまま入れてOK。

「そんなこと言ったら、ほとんどの食材を加熱しなきゃいけなくなる…」と思うかもしれませんが、実際その通りです。
気温・湿度ともに高くて食中毒の危険が高まる時期は、かなり様々な加工食品を加熱する必要があるのです。
以下の項目で詳しく見ていきましょう!

①普段はそのまま入れていても加熱を:ハム・ベーコン・ウインナー

肉製品は特にハムや皮なしウインナーなどは普段、加熱せずそのままお弁当に入れる人もいると思いますが、蒸し暑い季節は要注意。
たとえ「加熱せずにお召し上がりいただけます」と書かれている製品でも、お弁当に入れる場合は加熱しましょう。

②できれば年中加熱したい:ちくわ・かまぼこ

練り製品はできれば蒸し暑い時期以外も加熱してお弁当に入れるのがおすすめ。
特にちくわは前述のハムよりも塩分の含有量が低く、塩分は少ないほど保存性が下がるので、注意が必要です。

ちくわは野菜やしらすと一緒にきんぴらにしておけばお弁当にも入れられるし、日持ちするため日々の晩ご飯の副菜を助けてくれて一石二鳥なのでおすすめ!

③自宅での保存は常温でも…「例外」:缶詰

最後に一つ、例外をご紹介します。
それは缶詰です。

缶詰を自宅で保存するときは常温で置いていると思いますが、それは缶詰の密閉の度合いがかなり高いため。
つまり、ひとたび開けてしまえば、常温で保存できるという強みも失われます。
そのため、缶詰の食材を使ってお弁当のおかずを作る際は、水気をしっかり切るのはもちろんのこと、できる限り加熱するのがおすすめです。

■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEでは、身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を中心に発信。

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