【防災士解説】地震や台風で停電!スマホの充電温存のために最優先でやるべきことは?

2023/05/25
  • 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>

地震や台風などで停電してしまった時、不安なのがスマホの充電。
いまやスマホは連絡手段だけでなく情報収集のために必須のアイテムで、いくらモバイルバッテリーがあってもその充電や電池には限りがあり、手回し式を持っていても手間と時間はかかるので、スマホの充電はできるだけ温存したいところです。
今回は防災士そして気象予報士の資格を持つ筆者が、停電時にやるべきことの優先順位を整理して解説します!

1.まずは消費電力の大きいところを押さえる!

スマホの部品の中で特に消費電力が大きいのが、表示装置つまりディスプレイです。
液胞ディスプレイはもちろん、液晶と比べるとやや消費電力が少ない有機ELディスプレイのスマホであっても、やはり最優先は画面を暗くすること。

「省電力モード」で画面がしっかり暗くなるタイプのスマホの場合は「省電力モード」でも構いませんが、できれば文字が読めるギリギリの暗さが理想的なので、モード切替のあとさらに明るさを調節してもいいかもしれません。
また、「画面の明るさ自動調節」機能を利用している人はオフにしましょう。
まずこれらをやってから、そのほかの作業に移ります。

2.アプリの設定変更は一度やっておかないと後悔も…

画面を暗くする設定が終わったら、次はアプリの設定へ。
通知をオフ。また、スタンバイ状態(画面ロック)になるまでの時間を短くしたりすることで、消費電力を抑えることにつながります。

ごく当たり前のことに感じるかもしれませんが、じつはこの設定、スマホによっては設定画面にたどり着くまで結構深いところまで辿る必要があり、緊急時にいきなりやろうとすると時間がかかってしまうことも…。
時間がかかればかかるほど、消費電力の大きいディスプレイを使い続けることになり、本末転倒です。
災害に遭う前に練習しておきましょう。

また同じく情報収集にも「練習」が有効です。
雨の予想やライフラインの状況を確認するためにあちこちのサイトを検索し続けていては充電を無駄遣いしてしまうため、平常時に自分にとって一番情報を取りやすいサイトを探してブックマークしておきましょう。

3.意外と忘れがち!「順番に使う」

停電中、複数人で過ごす場合はスマホを順番に使いましょう。
全員同時に自分のスマホを使っていては、いざという時にどのスマホも充電切れ…という事態になりかねません。
災害時に情報はまさに生命線。
1人ずつ順番にスマホを使って、情報を共有しましょう。

【番外編】そもそも回線が使えない時は

災害時は電話回線やネット回線がダウンして、そもそもスマホでの情報収集や連絡自体ができない、という場合もあります。
そういう時は画面を暗くする設定をしたあとに「機内モード」に。
(どんな時もやはり画面を暗くするのが最優先です!)
復旧確認は「〇分に一度」と頻度を決めて機内モードを解除して確かめるようにしましょう。

■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEでは、身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を中心に発信。

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