いよいよ立春!暦の上で「春」が始まると何が変わる?気象予報士が解説

2023/02/01
  • 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>

2月4日の「立春」を過ぎると、暦の上では春が始まります。
「春って言っても暦だけの話で、まだまだ寒いし冬でしょ?」と思いがちですが、実はこの時期から確実に季節が動き始めているのです。
今回は、気象予報士と料理人の2足のわらじを履くライター・植松愛実が、日々の生活に役立てたい「立春後の変化」を4つのポイントにまとめて解説します!

1.紫外線が強くなる!

紫外線が強い時期は気温が高い時期、と思っていませんか?
実は、私たちが受け取る太陽光線が強まり始めても、気温が上がるまでには時間がかかります。

空気が温まるのには時間がかかる上に、日本は海に囲まれていて、海水が温まるまでにもかなりの時間がかかるからです。
逆に言えば、気温が上がる前から太陽光線はすでに強まり始めている、つまり紫外線は十分強くなっているということになります。
たとえまだまだ寒くても、すでに紫外線対策は必要です。

2.気温のアップダウンが激しくなる!

立春の頃から次第に、少しずつではありますが暖かい日が増えていきます。
が、寒い日がなくなるわけではありません。
つまり、日々の寒暖差はこれまでよりも大きくなるということになります。

一般に、前の日との気温差がおおむね5℃以上開くと体に負担がかかるとされていますが、これからの時期は10℃くらいの差も珍しくありません。
おまけに1日の中でも朝晩と日中との気温差がどんどん開いていくので、体には相当な負担がかかります。
真冬と同じ服装を続けるのではなく、着るものを調節することで体の負担を減らしていかないと、知らず知らずのうちに疲れが溜まって体調を崩してしまうことがあります。

3.天気の変化が激しくなる!

真冬の間は太平洋側でおおむね晴れの日が多く、日本海側では曇りや雨・雪の日が多く、強い風が吹くときもだいたい西風~北風で、天気の変化が比較的小さいと言えます。
一方でこれからの時期は、急にまとまった量の雨が降ったり、西風ではなく強い南風が吹いたりと、変化が大きくなっていきます。

子どもを連れて外で用事を済ませないといけないとき、あるいは車で慣れない遠い場所まで行かないといけないときなど、急な天候の変化に遭わないよう、これまでよりもこまめに天気予報を確認しておきましょう。

4.花粉が増える!

例年、2月に入ると西日本から次第に飛散量が増えていくスギ花粉。
花粉の飛ぶ量は、少しずつ増える年もあれば、ある日を境に一気に増える年もあります。

「今年はまだまだ大丈夫」という油断は禁物。
立春を過ぎたらもういつ本格的な飛散が始まっても大丈夫なように、薬や花粉対策グッズを用意するなど先回りして対策していきましょう!

■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEでは、身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を中心に発信。

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