【花粉シーズン到来】寒くてもすでに飛んでいる!今気をつけたいポイントとは

2023/01/28
  • 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>

例年2月に九州から飛散開始し、2月中旬には関東、そして3月になると東北でも本格化するスギ花粉。
寒いうちはまだまだ大丈夫……と思いきや、実は1月のうちからわずかながらも飛び始めているのです。
例年より、そして去年よりも飛散量が多いという予想も出ている今シーズンの花粉。
今回は、気象予報士と料理人の2足のわらじを履くライター・植松愛実が、花粉シーズン序盤に特に気をつけたいポイントを解説します!

「飛散開始」前でも花粉は飛んでいる!

ニュースなどで報じられる「花粉の飛散開始」というのは、観測地点において「花粉が1平方センチメートルあたり1個以上かつ2日連続で観測された日」のこと。
1センチに1個と言われても多いのか少ないのかわかりづらいですが、これは約半分の花粉症の人に症状が出るレベルの量です。
ということは……、ニュースで「飛散開始」と聞くよりも前の、わずかな飛散量でも症状が出る人が確実にいるということ。
花粉に敏感な人にとっては、すでに対策が必要な時期に入っているのです。

風媒花であるスギは、虫の力ではなく風の力を借りて受粉する。

花粉の飛びやすい日を知っておく

花粉の飛びやすくなる条件は、
■乾燥している
■気温が高い
■風が強い
■雨や雪の翌日である
の4つ。

真っ直ぐ伸びるスギの木は建材として重宝され、高度経済成長期に大量に植林された。

この4つすべてが揃わなくても、1つか2つ当てはまるだけでも飛散量が増えます。
そして、当てはまる要素が多くなればなるほど花粉が飛びやすくなるのです。
できるだけ花粉を避けて出かけたい場合は、こういう日を避けてみましょう。
ちなみに、1日の中で飛びやすい時間帯は正午前後と日没前後なので、出かける時間帯を調整するのもおすすめです。

マスクとメガネは意外と頼りになる!

花粉は喉や鼻、そして目の粘膜から体内に入ります。
環境省のデータによると、花粉の侵入を防ぐ能力は、
■通常のマスク:約70%減
■花粉症用のマスク:約84%減
■通常のメガネ:約40%減
■防御カバー付き花粉症用メガネ:約65%減
となっています。
マスクの効果は従来から感じている方が多いとは思いますが、通常のメガネでもここまで効果があるのは意外に感じるかもしれませんね。

コンタクトレンズは目に刺激を与えて花粉によるアレルギー反応を悪化させることがあるため、普段コンタクトの人も花粉シーズンはメガネに替えた方がよさそう。
また、普段メガネもコンタクトも使わないという人でも、ファッション用のダテメガネで良いので使うと効果がありそうです。

なお、花粉シーズンピークになると、帰宅時に上着についた花粉を払い落としたり、洗濯物を部屋干ししたりと、さらに色々な対策が必要になってきますが、シーズン序盤はまずは基礎的な対策が肝要。
そして、例年花粉シーズンに合わせて病院で薬を処方してもらっている人は、今のうちに手に入れておきましょう!

■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEでは、身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を中心に発信。

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