【桜開花】お花見のタイミングを逃さない!注目すべき「桜の赤信号」とは

2023/03/14
  • 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>

3月14日に東京で桜の標本木の開花が発表され、全国各地で続々と桜開花の便りが届く時期に入りました。
開花後はだいたい1週間~10日で満開を迎え、いよいよお花見シーズンに突入です。
一方で、開花してから雨や強風の日があると、散ってしまわないか?お花見はいつ行けば間に合うか?とやきもきする時期でもあります。
今回は、気象予報士と料理人の2足のわらじを履くライター・植松愛実が、注目すべき「桜の赤信号」についてご紹介します!

桜のココに注目!

注目するのは、桜の花の中心部分。
下の写真で、左の桜と比べて右の桜は、中心付近が赤っぽくなっていますよね。
これはもう、木が花へ養分を送るのをやめたサインで、散る段階が目前ということを表しています。
このように赤っぽくなった桜は雨や風ですぐに散ってしまう可能性が高いので、私は「桜の赤信号」と呼んでいます。

役目を終えた花ではアントシアニンの合成が進み赤っぽくなる。(作画:植松愛実)

見頃は約1週間持続

満開状態(8分咲き)になった桜は、1週間ほど見頃が続きます。
満開になった直後ぐらいまでのタイミングであれば桜の花は意外と強く、雨・風を乗り切れることが多いですが、満開になってから数日以上経つとだんだん散りやすくなってしまいます。
綺麗に咲き揃った状態の桜を家族に見せたい!、あるいは一番いい状態で写真を撮りたい!という場合は、天気予報をこまめに確認したり、身近な桜の木で前述の「赤信号」をチェックしたりしましょう。

東京を代表する桜名所の一つ、千代田区の千鳥ヶ淵(過去の様子)。

咲き進むスピードは北ほど速い!

桜が咲き進むスピードは、北ほど速くなります。
よく聞く「開花から満開まで1週間~10日」というのは、実は西日本~東海・関東を基準にした話なのです。
満開までにかかる期間は、北陸と東北で約5日、北海道では約3日。
冬が厳しい地域ほど、ひとたび花開いたあとは一気に成長が進むので、お花見の日程は早めに設定するのがおすすめです。

北日本の桜名所の一つ、青森県弘前市の弘前公園(過去の様子)

■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEでは、身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を中心に発信。

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