外が25度未満でも中は危険な暑さに!車のおでかけは忘れず高温対策を
- 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>
外でのレジャーが増えて車での移動も増える季節。
気をつけたいのが車内での熱中症です。
今回は、気象予報士と料理人の2足のわらじを履くライター・植松愛実が、車内の高温対策でついつい見落としがちな点を解説します!
外がさほど暑くなくても…
気温が25度以上になるような暑い日に車内が高温になるのは当然ですが、外がさほど暑くない日でも車内は危険な温度まで上がってしまうことがあります。
一般に20~25度くらいの気温は外で過ごすのが快適か、せいぜい運動すれば汗ばむ程度の陽気ですが、そんな日でもエアコンをかけずに締め切っていると車内の気温は短時間で40度を超えてしまうことも…。
たとえ外が暑くなくても、車内に子どもやお年寄り、あるいは寝ている人などを放置するのは危険です。
大きい車は温度が上がりにくいという誤解
軽自動車に比べて大型ワゴンなど大きい車は車内に存在する空気が多いから温度が上がるのに時間がかかる…そう思っている人もいるかもしれません。
しかし実際にはあまり相関はなく、むしろ大きい車ほどフロントガラスの面積が大きかったりして温度が上がりやすい場合すらあります。
これからの季節は車の大きさに関わらず油断禁物です。
ダッシュボードに置いてはいけないもの
車内でもっとも温度が上がりやすいのはダッシュボードで、70度を超えることも珍しくありません。
そんなダッシュボードに、ライターや炭酸飲料、スプレー缶などを置いてはいけないのはご存知の方も多いと思いますが、意外に見落としがちなのが除菌スプレーです。
最近はコロナ禍の影響もあり車内に除菌スプレーを常備する人も増えていますが、多くの除菌スプレーにはアルコールが含まれていて、高温の場所に置いていると非常に危険。
できればダッシュボードでなくても車内放置は避けたいところです。
そのほか子どものおもちゃでも溶けてしまうことがあり、基本的にはダッシュボードには何も物を置かないのが安全です。
また、70度超ということは触れば普通にやけどをしてしまう温度ですから、日中に駐車していた車に乗り込む際は、エアコンが効いて温度が下がる前に子どもが触ってしまわないよう気をつけましょう。
■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEでは、身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を中心に発信。