ついに都心も真夏日!気象予報士が季節の変わり目にすることは?

2023/05/17
  • 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>

ついに都心も含め天気予報に「30度」の文字が登場する季節がやってきました。
去年2022年の東京では、最高気温30度以上の日(真夏日)が5月には1回、6月には9回、そして7月には23回あったので、(年によって多少の差はあれど)真夏日が連続する時期はもうすぐそこです。

今回は、気象予報士と料理人の2足のわらじを履くライター・植松愛実が、今の時期だからこそやっておきたいことをまとめます!

とりあえず10分だけ!エアコンの試運転は早すぎず今が最適

エアコンを使う季節になったら、まずフィルターを掃除して室外機の周りを片づけて…って、全部やっているとエアコンを使う前に熱中症になってしまいそうですよね。
もちろん理想はフィルター掃除を含めきちんとやりたいところですが、急に暑くなってしまった場合はひとまず、10分間の試運転だけやっておきましょう。

試運転と言っても「一番低い温度で10分間使う」だけなので、試運転している間も実質エアコンは使えます。
10分の間、冷たい風がちゃんと出ているか、異常を示すランプがついていないかなどを確認したあとは、通常の設定温度に戻してOK。
一応、通常温度に戻したあとも30分程度は水もれなどがないか見ておくようにしましょう。

この試運転、じつは早くやればやるほどよいわけではなく、あまり気温が高くない時期に冷房の試運転をしても、10分運転し続けずに途中で止まってしまうこともあるので、30度超えるか超えないかという今の時期が最適なのです。

例年、エアコン修理の依頼は6月以降に増え始め、ピーク時の7月・8月になると修理の依頼をしてから1週間以上待たされたという人も私の周りに多くいます。エアコンの異常は早めに発見して、混み合う前に対処しておきたいですね。

服選びの基準は袖の長さより「風通し」

昼間は半袖で過ごせる気温でも、朝晩は半袖だと寒いのが初夏の時期。でも長袖も半袖も羽織りものも揃えるなんて場所が足りない…。
そういう時期の服選びは、袖の長さよりも風通しの良さを基準にするのがおすすめです。
体を締めつけない、風通しの良い服は、長袖であっても体感温度をかなり下げてくれます。

逆に言えば、長袖かつぴっちりしたタイプの服はこのさきあまり着なくなるので、段階的に衣替えをするタイプの人はそういった服を先に片づけてOK。
衣替えはまとめてやる!という人も多いと思いますが、衣替えって意外と重労働なので冬→夏の1回で終わらせるのではなく、初夏→梅雨を間にはさんで段階的にするのがおすすめです。

たんす・クローゼットの換気は今がチャンス!

じつは、「気温だけが高い」のは梅雨入り前のうちだけ。真夏日が現れるようになってしばらくすると次第に湿度も高くなり、そして真夏には気温・湿度ともにもっとも高い時期を迎えます。

湿度が高くなってから湿った風をたんすやクローゼットに送り込むわけにはいかないので、こういった場所に風を通しておくには今がチャンス。
たんすやクローゼットが日光が当たる場所でない場合は、晴れた日であれば日中開けっ放しでもいいくらいです(服に紫外線が当たると色あせしてしまうので、陰になっていることは確認しておきましょう!)。

せっかくなので、ついでに湿度の高い時期に備えて除湿剤の使用期限を確認したり、中身を詰め込みすぎていないか見直したりしておきたいですね。
また、玄関の靴箱の風遠しも同様に今の時期がチャンスです!

■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEでは、身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を中心に発信。

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