11/1オープン!ジブリパークに行ってきました。
サンキュ!STYLEライターのオノです。
11月1日にオープンしたジブリパークへ行ってきました!
ジブリパークはいわずもがな、スタジオジブリのアニメーション作品の世界が具現化された公園です。
愛知の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内にあり、公園全体がジブリパークなのではなく、公園内にジブリパークの施設が点在しているような状態です。
絶叫するようなアトラクションや乗り物はありません。自分の足で歩いて見て回るだけ。
それでも丁寧に細部までこだわって作られたジブリの世界に没入できる楽しさがあります。
11/1にオープンしたのは3エリア。「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」です。3エリアの見どころを順に紹介してまいります。
1.青春の丘
スタジオジブリの世界へといざなうメインゲートはエレベーター塔
来場者が最初に出会うのは高さ30mの大きなエレベーター塔です。
『天空の城ラピュタ』『ハウルの動く城』を踏まえたデザイン。
その2作は19世紀末の空想科学的世界観から大きな影響を受けており、エレベーター塔も蒸気力や機械仕掛けといったメカニック感と科学への夢といったメルヘンさの両方を感じさせる姿です。
妖精が住んでいそうな、夜になると動き出しそうな、不思議な雰囲気をまとった塔だなと私は感じました。
エレベーター塔のボタンに表示されるのは階数ではなく「GHIBLI PARK」。
いよいよ始まるワクワク感が高まります。
1.青春の丘
青春の丘の一角には地球屋
『耳をすませば』で登場する地球屋。アンティークショップ兼、時計の修理屋さんです。
映画同様にお店の下の階には天沢聖司がバイオリン制作に没頭したアトリエがあります。
地球屋の中にはもちろんバロンもいますし、からくり時計も置かれています。撮影禁止で画像はないのですが、雫が惹きこまれたバロンの美しい目やエルフの女王が登場する仕掛けが完璧に再現されています。
バロンの大きな瞳に見つめられながら、アンティーク雑貨に囲まれて立っていると本当に映画の世界に入り込んだのだと錯覚してしまいそう。
バロンが今、婚約者であるルイーゼと共に過ごせているのかは訪ねて確認してみてください。
地球屋の周りも『耳をすませば』の世界そのもの。
大木の周りをぐるりと道路が一周しているロータリーがあって、電話ボックスや掲示板が建ちます。
映画のクライマックスでも使われる聖司の自転車も止まっています。
猫サイズの事務所
地球屋の横には『猫の恩返し』に登場した猫の事務所があります。
猫サイズの事務所なので、人が入ることはできません。
窓がたくさんついているので四方八方から中の様子を覗いて、楽しみます。
「青春の丘」でおススメのお土産
「青春の丘」の一風変わったおすすめのお土産はお手紙。エリア内にはポストがあって実際に手紙を送ることが出来ます。地球屋で切手や便箋を購入できますので、手紙を書いて送ってみてはいかがでしょうか。
2.どんどこ森
サツキとメイの家
『となりのトトロ』でサツキとメイの一家が引っ越してきた家が完全再現されています。もともと、サツキとメイの家は愛・地球博のパビリオンとして作られたもの。ジブリパークで再活用されています。
サツキとメイの家は実際に住むことが出来るレベルで作られています。かまどでご飯は作れるし、お風呂を炊くこともできて、トイレだって使用可能。
『となりのトトロ』の時代は昭和30年頃で、この家は昭和10年代に作られた設定。当時の伝統的な木造建築の技法で建てられています。
窓には当時の製法のガラスを使いたかったので、古民家を壊す際に出た廃材を取り寄せたのだとか。
再現への並外れたこだわりを感じます。
他にも『となりのトトロ』の名シーンが次々に思い起こさせられて感動が止まりません。
サツキとメイが初めて家を見た際にグラグラ揺れて、「腐ってるー」と盛り上がる柱は、付け根が経年劣化で削れた状態になっています。
※実際にぐらぐらはしないので揺らしたりはできません。
靴脱石の上には、お父さんの下駄。
「お父さん、お花屋さんね」とメイがお花を並べるお父さんの書斎。
そしてメイが最初に小トトロを発見するアイテム、底に穴があいたバケツ。
床下も覗いちゃいますよね。もしかしたら、私もトトロに会えるかも!と期待せずにはいられません。
家の中も住める状態と先に書きましたが、押し入れや引き出しには物がしまわれています。
何より嬉しいのは、家族4人で住んでいるとわかること!お母さんが退院した後の生活を想定して作られているそう。
スタッフの方に扉や棚は開けてよいのか確認したところ、「すべて触ってOKです。」とのこと。
何一つ見逃すまいと開いてめくって覗いてと、隅々観察させていただきました。
『となりのトトロ』好きの方だったら数時間は優に過ごせるのではないかと思います。とにかく細部まで丁寧に作りこまれています。
おうちの裏山には木製遊具のどんどこ堂
サツキとメイの家の裏山にはトトロの形をした木製遊具「どんどこ堂」があります。
入れるのは小学生以下の子どもだけ。トトロの下から入って口から外を見る作りです。
「どんどこ堂」の隣には社務所風の売店がありお守りや根付け、御朱印帳、矢飾りなどが並べられていました。
ジブリパーク内でも、ココ「どんどこ堂」の売店だけの限定品です。
3.ジブリの大倉庫
「ジブリの大倉庫」はもともと屋内温水プールだった建物を再活用した施設。メルヘンな外観の建物が並んでいたり、水路のある広場があったり、屋内でありながら、異世界の街にトリップしてきたような気分になります。
「ジブリの大倉庫」にあるのは、映画館と3つの企画展示室、過去のイベントで用いられた制作物がしまわれた倉庫。そしてカフェとお土産品のショップ。また数か所、ジブリ映画のキャラクターに出会えるスポットもあります。
執務室には『千と千尋の神隠し』の湯婆婆。室内には契約書がたくさん舞っています。湯婆婆は実に忙しそうで室内は足の踏み場もない程に散らかっていて、室内には入れません。どうやら荻野千尋の名前が書かれた契約書もあるそうなので、探してみると楽しいかもしれません。
ある一角には『天空の城ラピュタ』に登場するロボット兵が動かなくなった庭園があります。 映画さながら、苔やつたに覆われていて切ない。こちらはリアルスケールだと言います。動き出したら、ちょっと怖い大きさかもしれません。
『借りぐらしのアリエッティ』の世界を楽しめる「床下の家と小人の庭」エリアでは、アリエッティが家族と暮らす部屋と庭を探検出来ます。
アリエッティがお父さんと一緒に初めて『借り』に出掛けるシーンでのぼった釘の階段を観ることが出来て感動しました。
庭には虫もリアルに再現されていて、ちょっとヒヤッとしましたよ。
壁際の細い道は『千と千尋の神隠し』の世界観で作られた「南街」です。
ここは実際にお買い物が出来る3つの商店が並んでいます。
駄菓子屋、模型玩具店、書店です。
「ジブリの大倉庫」で開催中の3つの企画展示
現在、企画展として展開されているのは3つ。
1.ジブリのなりきり名場面展
2.「食べるを描く。」増補改訂版
3.ジブリがいっぱい展
ジブリのなりきり名場面展
ジブリ映画には名場面がたくさんありますよね。自分が登場人物として存在出来たらどんな気分なのか、それが体験できる企画展示です。
展示されているのは14場面。
大好きなキャラクターの隣に並べるのは嬉しいですし、セリフまで思い出せる場面に自分が紛れ込めていることに興奮がとまりませんでした。
名場面だからこそ、角度や表情などこだわって撮影される方も多くいらして、行列が出来ているブースも見られました。
ジブリがいっぱい展
ジブリ作品のポスターやジャケットを並べた企画展。日本だけでなく海外でどのように紹介されているのかを観られるのは面白かったです。
最後まで進むと、ネコバスに会えます。乗車も可能です。
企画展示を抜けた先には休憩室があります。
トトロ型や猫バス型のソファーが置かれていますし、トトロがいるバーカウンターもあります。
これはジブリ本社にあるバーを再現したもの。
ジブリ社員の気分まで味わえるなんて楽しいですね。
「ジブリの大倉庫」のフードコーナー
「ジブリの大倉庫」にはフードコーナーが2箇所あります。
『ミルクスタンド シベリ❆あん』
屋内の一角にある円形の可愛い建物が『ミルクスタンド シベリ❆あん』です。
販売されているのはドリンクと「シベリア」です。
ミルクスタンドなので牛乳もケースにいっぱい並んでいます。瓶のデザインがジブリ仕様です。
「シベリア」は『風立ちぬ』に登場していますよね。
分厚い餡の層が挟まれたスポンジ生地のお菓子です。
カフェ「大陸横断飛行」
大倉庫には隣接した建物にはカフェ『大陸横断飛行』です。
フードメニューはサンドイッチとピザ。
提供時に宮崎駿監督の描き下ろしイラストの旗が刺さっているのが可愛い。
2つのカフェともに大倉庫のチケットがないと入れないエリアです。
ジブリパークを体験してみて
目の前に映画の世界が存在し、触れてみると映画の登場人物はこんな感覚なのかな、こんな風に感じたのかなと実感できてジブリのアニメーションが自分のものになったような不思議な感覚になりました。
映画を見て空想を広げてきた世界に自分が存在できる喜びで、とにかく興奮し通しです。
そしてジブリ作品をもう一度観たいと思いました。映画を見直して新たに発見したことを、ジブリパークに再び来て確認する。そんな無限ループになりそうです。