【多肉植物】実は春が本気!初心者さんが知っておきたい季節のリズムと春のケア

【多肉植物】実は春が本気!初心者さんが知っておきたい季節のリズムと春のケア

2025/03/23
  • 築古賃貸ベランダで多肉植物中心のガーデニングを楽しむ転勤族。インテリアやアイテムはシンプルが好き。もっと見る>>

こんにちは。多肉植物とともに暮らして10年、サンキュ!STYLEライターのhikari(ひかり)です。

多肉植物が気になっているけれど、なんとなく難しそう。
枯らしてしまうのが怖くて、一歩踏み出せない…。
そんなふうに感じている方、多いですよね。

でも、実は春は多肉植物にとって「目覚めの季節」。
成長がゆるやかに始まる今だからこそ、育てはじめにもぴったりなんです。

この記事では、初心者さんでも無理なく楽しめる「春の育て方」と「多肉の季節のリズム」をやさしくご紹介します。
今年の春は、小さな多肉とあたらしい暮らしを始めてみませんか?

実は「春」がいちばん大事!多肉植物の季節リズム

実は「春」がいちばん大事!多肉植物の季節リズム

観葉植物とちがって、多肉植物には独特の「季節のリズム」があります。
一年中同じように育つわけではなく、「よく育つ季節」「あまり動かない季節」がはっきりしているのが特徴です。

春と秋は、日差しもやわらかくて気温もちょうどいい。
このふたつの季節は多肉植物にとっての成長期。
特に春は、冬の眠りから覚めてぐんぐんと動き出す「目覚めのとき」です。

反対に、夏は意外と苦手。
暑さと蒸れに弱い品種も多く、ぐったりしてしまう苗たちも少なくありません。
冬は冬で、寒さでお休み状態になるので、はじめて育てるなら春が安心なんです。

「春から始めるといいよ」と言われるのは、この自然なリズムに寄り添えるから。
無理なく、多肉のペースに合わせてお世話ができますよ。

多肉初心者さんが春にしておきたい3つのこと

多肉初心者さんが春にしておきたい3つのこと
出典:写真AC

「多肉植物をこれから育ててみたいな」という方に向けて、春のスタートにぴったりなことを3つまとめました。

はじめるなら今!苗選びと植えつけ

園芸店やホームセンターの多肉売り場がにぎわうのも春の特徴。
種類が豊富に出回るので、初心者さんにも選びやすい季節です。

育てやすい品種を選ぶのが失敗しにくいポイント。
お花のようなフォルムがかわいい「エケベリア」や、ぷっくりつぶつぶとした葉が印象的な「セダム」系のものなら、はじめてでも育てやすくておすすめですよ。

植えつけは、風通しの良い鉢と水はけの良い土が基本。
最初は「多肉植物用の土」と書かれているものを使ってみましょう。
多肉の成長に合わせて配合してあるので、安心です。

鉢も底に穴があいているタイプを選んでくださいね。

水やりの基本を知る

多肉植物は「乾燥に強い植物」です。
「水やりは少なめでOK」と聞くものの、最初のうちはどのくらい少なめなのかがわかりにくいですよね。

春は成長がスタートする時期なので、水も少しずつ必要になります。
ただし、水をあげるのは「土がしっかり乾いてから」が基本。

鉢の表面だけでなく、奥までカラカラになったのを確認してからたっぷりと。
毎日あげる必要はありませんし、「今日は乾いてないな」と思ったらスキップで大丈夫です。

むしろ、水やりしすぎのほうが失敗につながりやすいので、「水やりしない勇気」も持っておくといいですね。

屋外で育てる準備も春のうちに

室内に置かれている多肉植物をよく見かけますが、実は多肉は基本的に屋外向きの植物。
風通しや日差しがある環境でこそ、本来の元気な姿になります。
春のうちに屋外に慣らしておくと、そのあとの育成もスムーズですよ。

ただし、急に直射日光に当てるのはNG。
冬の間、室内や日陰に置いていた場合は、数日かけて少しずつ日なたに慣らしていくのがおすすめです。

ベランダや軒下など、半日陰になる場所からスタートしてみてくださいね。
心地よい風とひかえめな日差しがある場所がベストです。

春から始めると、夏越しがぐっとラクに

春から始めると、夏越しがぐっとラクに

春にしっかり根を張った多肉植物は、夏の高温期にも強くなります。
逆に、春の準備が足りないと、暑さにバテてしまったり、病害虫にやられてしまったり…。
せっかく育て始めたのに、残念な思いをする方も少なくありません。

だからこそ「今、ちょっとだけ気をつける」ことが、のちの安心につながるんです。

植えつけのときに風通しを意識したり、鉢の場所をこまめに見直したり。
ほんの少しの工夫で、多肉植物も育てる自分もラクになりますよ。

春は多肉の季節!今すぐ手にとってみて

なんとなくハードルが高そうに見える多肉植物ですが、実は春こそ、はじめての一歩を踏み出すのにぴったりな季節です。

・成長期のスタートで育てやすい
・園芸店に種類が豊富にそろう
・根がしっかり育つことで、夏が乗り越えやすくなる

など、多肉にとっても自分にとっても良いことがたくさん!
多肉植物が元気に動き出す季節だからこそ、育てる人にとっても安心できるタイミングなんですね。

暮らしの中に、ひと鉢の多肉植物。
この春、ゆるやかに育てる楽しみを始めてみませんか?

◎記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライターhikari
多肉植物に魅せられて10年目、築古賃貸の狭いベランダで栽培を楽しむ「タニラー」。所有数は最大で300種類。転勤族のため引越しのたびに少しずつ減らし、現在はおよそ150種類の多肉植物と共に暮らしている。
メディア出演:「ヒルナンデス!」(日本テレビ)
書籍掲載:「ナチュラルガーデニング2019」(学研プラス)、「GreenSnap 多肉植物&グリーンのDIY」(主婦の友社)、「RoomClipのGREENインテリア」(学研プラス)他