【多肉植物】初めての植え替え!初心者さんでも安心のタイミング・道具・手順まとめ

【多肉植物】初めての植え替え!初心者さんでも安心のタイミングと道具・手順まとめ

2025/03/30
  • 築古賃貸ベランダで多肉植物中心のガーデニングを楽しむ転勤族。インテリアやアイテムはシンプルが好き。もっと見る>>

こんにちは。多肉植物とともに暮らして10年、サンキュ!STYLEライターのhikari(ひかり)です。

「多肉植物の植え替えって、本当に必要なの?」
「何をどうすればいいかわからなくて、手をつけられずにいる…」
そんなふうに感じている方もきっと少なくないはず。

見た目のかわいさにひかれて多肉植物をお迎えしてみたものの、買ったままの小さな鉢のままで育てている…。
それ自体は悪いことではありませんが、多肉植物を元気に育てたいなら、植え替えは欠かせないケアのひとつなんです。

春は植え替えにぴったりの季節。
多肉植物の成長が始まるこの時期だからこそ、多少の刺激にも耐えて元気に育ってくれますよ。

この記事では、初心者さんでも安心して取り組める「多肉植物の植え替え」について、必要な道具や具体的な手順を、やさしくご紹介していきます。

多肉植物は植え替えが必要?春がおすすめの理由

多肉植物は植え替えが必要?春がおすすめの理由

植物にあまり慣れていないと、「そもそも植え替えって必要なの?」と思う方も多いかもしれません。

答えは「YES」。
理由は大きく3つあります。

1つ目は、鉢が小さすぎることで根が詰まりやすいから。
2つ目は、古い土では栄養が不足してしまうこと。
そして3つ目は、通気性や水はけの悪化がトラブルを招きやすいということです。

とはいえ、「やらなきゃ!」と身構える必要はありません。
特に春は、冬のあいだお休みしていた多肉植物がゆっくりと目を覚まし、ぐんぐんと動き出す時期。
根が伸びる力も強くなるので、植え替えで多少ダメージを受けても回復しやすいのが春の良いところなんですよ。

気温が安定してきた今だからこそ、初心者さんでもトライしやすい。
はじめての植え替えには、まさにベストシーズンといえます。

初心者さんがそろえておきたい道具と準備のポイント

初心者さんがそろえておきたい道具と準備のポイント

では、実際に植え替えをするときに必要なものから見ていきましょう。

最低限そろえたいもの

◾️ 新しい鉢(底に穴があるもの)
◾️ 多肉植物用の土(市販品でOK)
◾️ スコップまたはスプーン
◾️ 割り箸や竹串(根の整理や土ならしに)
◾️ ピンセット

鉢は、今よりひとまわり大きいサイズを選ぶのが基本。
とはいえ、あまり大きすぎると土が乾きにくくなるので、ぴったりサイズが理想です。
素焼き鉢や通気性のあるプラスチック鉢など、風通しの良さも意識して選んでみてくださいね。

土は、園芸店やホームセンターに売っている「多肉植物用」と書かれたものを選べばOK。
水はけがよくなるように調整されているので、初心者さんでも扱いやすいですよ。

植え替え前にしておきたいこと

植え替えの前は、1週間ほど水やりを控えるのがおすすめ。
土が乾いた状態の方が、根を傷めにくく、作業もしやすいからです。

「うっかり水やりしてしまった!」という場合は、苗を土から抜いて根っこを乾燥させれば大丈夫。
そのとき、根っこについた土は軽く取り除いておくと良いですよ。

実践!かんたん植え替えの手順と育て方のコツ

実践!かんたん植え替えの手順と育て方のコツ

道具の準備ができたら、いよいよ植え替えスタートです。
以下のステップに沿って進めてみましょう。

STEP1:鉢からそっと抜き出す

鉢を軽くもみながら、やさしく引き抜きます。
根がびっしり詰まっている場合は、手や割り箸などで少しほぐしても◎。

STEP2:古い土を軽く落とす

根っこについた古い土を落とします。
とはいえ、土をすべてきれいに落とす必要はありません。
根の周りを少し整理するくらいで大丈夫。
根を傷つけないように注意してくださいね。

STEP3:新しい鉢に土を少し入れる

植え替える鉢に土を入れていきます。
このとき、底穴にはネットや鉢底石を入れておくのがおすすめ。
底穴からの虫の侵入を防げますよ。
その上から土を鉢の下から1/3ほどまで入れておきましょう。

STEP4:多肉をセットして土を足す

多肉の苗を中央に置いたら、周りに土を足していきます。
割り箸などで土を軽く押さえながら、ぐらつかないように固定すると上手にできますよ。

STEP5:数日間は水をあげない

植え替え直後の根はデリケート。
注意しながら作業をしていても、思わぬ拍子に傷がついていることもあります。
すぐに水やりをしてしまうと、傷や断面から菌が入ってしまうことも…。
3〜4日ほど水をあげずに、休ませてあげるのがポイントです。

春のうちに整えると、これからがラクになる

はじめての植え替えって、ちょっとドキドキしますよね。
でも、準備するものも手順も、やってみると意外とシンプル。
春のやわらかい気温と日差しの中で、多肉植物もゆっくりと根を伸ばし、少しずつ環境に慣れていきます。
このタイミングで一度整えておくと、梅雨や夏の高温多湿シーズンにもぐんと強くなってくれるはず。
「ちゃんとできるか不安…」と思っていた方こそ、この春、一鉢の植え替えからはじめてみませんか?

◎記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライターhikari
多肉植物に魅せられて10年目、築古賃貸の狭いベランダで栽培を楽しむ「タニラー」。所有数は最大で300種類。転勤族のため引越しのたびに少しずつ減らし、現在はおよそ150種類の多肉植物と共に暮らしている。
メディア出演:「ヒルナンデス!」(日本テレビ)
書籍掲載:「ナチュラルガーデニング2019」(学研プラス)、「GreenSnap 多肉植物&グリーンのDIY」(主婦の友社)、「RoomClipのGREENインテリア」(学研プラス)他