元・大手学習塾教室長が考える!中1、2の夏休みは部活優先?「引退してからが勝負」の本当の意味

2021/06/22
  • 元大手学習塾教室長のママダイエットインストラクター。サンキュ!25周年専属読者モデル。 もっと見る>>

元・大手学習塾教室長で、現在は夫の塾経営のサポートをしている、サンキュ!STYLEライターの渡邉有紀です。
私が勤めていた塾は、高校受験の生徒さんが非常に多い塾。この時期、中1、2の親御さんのほとんどが、部活と塾の両立に悩まれていました。そもそも、忙しい中、塾に通わせる意味はあるのか?「引退してからが勝負」の本当の意味は?
私の経験からお伝えします。

部活と勉強の両立

部活は、中学生の青春!中学校生活の思い出として、欠かせないものです。
一方で、学習面を考えると、親御さんは不安な面もありますね。部活に膨大な時間を割いていて、また、その疲労でなかなか勉強する時間が取れない。
吹奏楽部などの一部を除いて、中3の夏休みには、部活からは引退することになります。ですが、それまでの間、一切勉強には目をつむるというのも難しい。中学生の基本は、部活と勉強の両立にあり!といえるでしょう。

せめて夏休みに…

日頃は時間が取れないから、せめて夏休みには集中して勉強する時間を取ってほしい。そんな思いで、学習塾へ足を運ぶ方もいるでしょう。何となく不安だから塾へ……というのではなく、ぜひ目的をお子さんと共有して欲しいです。確認するポイントは2つ。

夏休みに出来るようになりたいこと

塾へ通うということは、夏休み中に、何かを出来るようにしたいという思いを持っているということです。「苦手な数学を少しでも理解できるようにする」や、「夏休み明けのテストでは平均点以上を取る」など、内容は何でもかまいません。せっかくの夏休みに、塾に時間を割くことを選択するのであれば、目的を持った方が良いです。
「〇〇ちゃんが行くって言うから一緒に…」はきっかけとしては良いですが、お金と時間を無駄にする危険性をはらんでいます。

塾でなきゃダメ?

塾は、行き帰りの移動時間も含め、時間を取られます。
それでも、強制的に勉強と向き合うことが出来たり、独自のテキストを使ったわかりやすい授業を受けることが出来たりというメリットはあります。
部活の忙しさ、お子さんの体力、性格面などをよく考慮して、今勉強する方法は塾でなきゃならないのか?話し合うことも大切です。
通信教育教材や、市販の参考書を使って学習する方法もあるはずです。

部活もあるけれど、その中でも塾に通って、自分の目的を達成した。
そんな、勉強と部活を両立することが出来た経験を自信にするのであれば、良い選択です。

「後伸び」ばかりを期待しない

「後伸び」という言葉を、最近よく聞くようになりました。
「中3になって部活を引退したら、一気に成績が伸びたのよ!」なんて体験談を聞くこともあります。実際に、塾でたくさんの生徒さんを見てきて、部活引退後に成績が伸びる子はいます。
でも、「後伸び」ばかりを期待して、中1、2のうちは勉強はそこそこに~と無視していた場合、青ざめる未来が待っています。2つの理由です。

内申は後から変えられない

全国ほとんどの高校が、受験時の内申点を加味した受験方式を取っています。内申は不問とされる私立高校の受験であっても、調査書は必ず提出します。
高校受験の要とも言える内申点は、部活を引退してから頑張っても、変えることが出来ません。内申点があと少し高ければ、あの高校を受験出来たのに…もっと早く本気で勉強しておくべきだった、と涙を飲んだ生徒さんをたくさん見てきました。それほどに内申点の存在は大きなものなのです。

基礎がわかっていないと問題が解けない

中3の学習内容は、全て中1、2、さらには小学生の時に学習した基礎から成り立っています。基礎がわからない状態に、応用問題を上乗せして理解しようとしても、難しいです。
結局は、基礎が最重要。習った段階で理解するべきなのです。一度しっかりと理解したものは、忘れてしまっていても、すぐに自分のものに出来ます。昔、乗れるようになった自転車が、久しぶりであっても運転出来るのと同じです。

「引退してからが勝負」の本当の意味は、今までは部活との両立の中で捻出した時間の中でしか出来なかった勉強に、本腰を入れて、集中出来るという意味に他なりません。
引退までやらなかったことを、引退したからといって出来るようにはなりません。本人が頑張りたいと思ってくれるタイミングを待つのも大切ですが、ある程度、親が舵取りをしてあげた方が良いです。

中学生は多感な年ごろでもあります。
先生の言うことだって響かないし、ましてや、親の言うことなんて右から左。
思い通りにいかないことも多いと思います。それでも、親御さんが諦めてしまうのか、しつこく関わり続けるのかによって、お子さんの考えも変わってくるはずです。
一般的なことではなく、その子にとってはどんな方法が良いのか、一緒に考えてあげてみてください。
有意義な夏休みになりますように!

この記事を書いたのは。。。渡邉有紀
元・大手個別指導学習塾教室長の運動苦手ダイエットインストラクター。サンキュ!STYLEライター。サンキュ!25周年専属読者モデル。
6歳の息子を育てるママ。-10kgのダイエットに成功し、日本ダイエット健康協会認定インストラクターの資格を取得。「勉強とダイエットは似ている」をモットーとして、ダイエット個別指導やセミナー、執筆等の活動をしている。

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